王様のレストランのミッシェルサラゲッタ名言
三谷幸喜脚本。
今から21年前のドラマ、王様のレストラン。
最近は、海外ドラマのウォーキングデッドもシーズン5まで見終わってしまったので、
懐かしの日本のドラマを見ている。
95年。
私はまだ15歳だった。
ちょうど夕暮れ時に6チャンでやっていた王様のレストラン。
かっこいいOPが流れ、
森本レオのナレーションから始まる。
松本幸四郎。
筒井道隆
山口智子
主演。
ほかにも若かりし頃の鈴木京香などが出演していて、
きゃすティングが絶妙。
・ビーチボーイズ
・王様のレストラン
を見ている。
これを見終わったら、竹内結子主演のランチの女王とかみたいなって思っている。
15歳の時に見た王様のレストランと、
今35になってみる王様のレストラン。
同じドラマなのか?
と思うくらい、その印象は異なっている。
そもそも15歳だった上條少年は、まだ中学生。
それからやってくる社会人としての生活や恋愛、また一人暮らし、料理、自炊など
何も経験していないお子様だった僕にはこの人間ドラマの深さを感じることはできなかった。
それから時は流れ、社会人となり、一人暮らしもはじめ、
おそらく当時の山口智子よりも年上になってしまった僕からしてみると、
このドラマにはまさしく、これから紹介したい名言の一節がそのまま含まれている。
人生で起こることは、すべて、ドラマの上でも起こる。と。
それでは王様のレストランで紹介されたミッシェルサラゲッタの名言、行ってみましょう。
ミッシェルサラゲッタの名言
そもそもミッシェルサラゲッタって誰なのか?
ミッシェルサラゲッタはフレンチの巨匠。
そんなフレンチ界で生きてきたサラゲッタは、
フレンチを投じて人生を投影してきたのではないだろうか?
人生で起こることは、すべて皿の上でも起こる。
まさしくそういうことだろう。
人生で起こることは、すべて、皿の上でも起こる。
この名言は非常に素晴らしい。
この「皿」という言葉を、例えばグラウンドにしても、職場にしても本にしても
この言葉は成立してしまう。
つまり、人生に起こることはほんのささいな小さななんていうことない日常の片隅で常に起こっている。
人生の主人公となっている自覚がもしもなかったとしても、
すべての人生劇は自分を取り巻く世界で絶えず起きているのだ。
人生で大事なことは、何を食べるか、ではなく、どこで食べるか、である
人生で大切なことは、「何」を食べるか?ではなく、どこで食べるか?
また「だれ」と食べるか?
まさしくこれ。
食事の回数は生涯2万回あるといわれている。
そんな有限な食事。
だれと食べるのか?
どんな気持ちで食べるのか?
またどこで食べるのか?
いわば食事とは人生の縮図。
そこには皿を通じて悲喜こもごもが隠れている。
人生にもきついスパイスが用意されているかの如く、
料理というものを通じて人生を豊かにできるのは、
料理、そのものが。人生そのもの。だからだ。
人生とオムレツは、タイミングが大事。
人生、オムレツ、ホットケーキ。
ラーメンの開封するタイミング。
すべてタイミング。
人生、いつひっくり返すのか?
もう一度言おう。
人生をいつひっくり返すのか?
人生はいわばA面とB面があるレコードである。
人生には転機がやってくる。
人生には岐路が用意されている。
その分岐点を察して、勇気をもってひっくり返すのは自分の覚悟。
オムレツも、ひっくり返すのが早すぎたら、形が崩れてしまい、
遅すぎたら、焦げてしまう。
でも、うまくいくかは、ひっくり返してみないとわからない。
人生だってそう、ひっくり返してみないとわからない。
まだ早いのか、遅すぎるのかは。
トマトに塩をかければ、サラダになる。
作中では、最初レストランベルエキップのメンバーはみんな自分勝手で
仕事に対するプライドもなく、店にはスペシャリテもなくどうしようもなかった。
サラゲッタはいう。
ただのトマト。
でもね、塩をかけるだけでそれはサラダになるんだ。と。
どうしようもなかった人間、もちろん自分自身を含め、
何かきっかけがあれば生まれ変わる。
素材の持ち味。賞味期限。
そんなものもあるけど、
実際に人はいつでも生まれ変わることができるんだ。
まずい食材はない。まずい料理があるだけだ。
これも勇気づけられる名言。
食材、人材にまずいものはない。
それを活かすか生かさないかの違いなんだ。
おまけギャルソン千石の名言
私は先輩のギャルソンに、お客様は王様であると教えられました。
しかし、先輩は言いました。王様の中には首をはねられた奴も大勢いると
お客様は王様。
でもレストランにドレスコードがあるように、
そこできちんとふるまわないといけない。
王様として扱うけど、
すべての王が善なる王だったとは言い難い。
つまり、人は立場や肩書に関係なく、
自分を委縮させる必要はない。
自分を過小評価する必要もない。
ただ相手に対しては常に最大限の敬意をもって接するべきだっていう素敵なお言葉。
以上、王様のレストラン、名作やな。
2010年にBlu-rayでてるらしいし、これは不朽の名作。
ライター:上條
コメント