男子学生におすすめしたいモヤっとする漫画
今回の記事は男子学生におすすめしたいちょっと大人。
だけどモヤっとする。
更に病みつきになる漫画5つ。
少年時代は、読者である少年たちがとかく漫画に求めるものは、
「ヒーロー」であり、
「自由」であり、
「寛大な心」であり、
「きらめく冒険心(アドベンチャー)」である。
それは日常からかけ離れている少年たちの心の奥底にある願望であり、
憧れそのもの。
しかし、さまざまな経験をして青年になってくると理解しがたいことを理解する。
それは
「そんな夢物語はウソッパチじゃん」と
少年期に求めるヒーロー像は、完璧そのもの。
人間らしい闇の部分もなく、強さがあり、
みんなから必要とされていて、
輝いている。
しかし少年はいつか気が付く。
それって憧れであってリアルじゃアないんだと。
そこで少年は大人の階段を上る途中で考える。
もっとリアルなものを見たい。
もっと自分の弱さに寄り添うような人間くさいリアルな話が心は必要としている。
そういう願望や欲求が世にいうアングラな世界への窓口であったり、
サブカルへ走る衝動そのものではないのだろうか?
上條も大人になり、
今だにジャンプも読むし
「ワンピース」を読んでワクワクする気持ちは忘れていないが、
それと同じくらい、絵空事なお話しに霹靂している自分を発見したのだった。
今回はそんなちょっと大人の階段を登ろうとしている男子学生に特におすすめしたい
ちょっとモヤっとするけど、病みつきになること間違いなしの漫画を紹介していきましょう。
モヤっとするけど病みつきになる漫画、
これって一つの人生のサプリメントじゃアないのかしら?
モヤっとする漫画1モンクロチョウ日暮キノコ
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選
これは最高にモヤっとすること間違いない。
日暮キノコさんの漫画は幅が広い。
最近だと「ふつつか者の兄ですが」が連載中であり、
この物語は引きこもりの情けない兄貴とギャルJKの妹の物語。
モヤっとはしないし、逆に感涙系の物語。
「喰う寝るふたり住むふたり」
こちらはリアルなアラサー同棲男女の物語だ。
しかし、今回紹介したい「モンクロチョウ」
これはどっちともジャンルが違うお話し。
男子高生の主人公がいわゆる高校生デビューをし、恋をし
振り回され、挙句の果てに絶望しちゃうけど、
そこからもっかい這い上がろうとする物語。
なんとも都会の高校生のリアルを描いているような
人間の特に男女の黒い部分を見せられるようなそんなお話し。
モヤっとする漫画の特徴としては
・恋愛がうまくいかない
・女性の方が一枚も二枚も上手
・主人公は冴えない
そんな3大要素が含まれていることが多い。
そして、ピュアな恋心はNTRによって撃沈したり、
人間不信になったりしながら
そこから逞しさを学んでいく。
読んでて気分が盛り下がるのは
その主人公に感情移入ができているからなんだって思った。
もう少しストーリーを描いておくと
小学生の時、幼馴染にちょっとぽっちゃり系の女の子がいた。
主人公は本人もイケてなかったが
自分よりもその女子は下だと見下していたのだった。
それから時は流れ、主人公は高校生に。
いわゆる学校カーストでは最下位に近い位置にいた主人公は、
再びその幼馴染の女子と再会するのだが、
あのころとはまるで別人になっていたのだった。
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選この話の怖いところは、
「女性の闇」
しかし、精神年齢が劣る男子には
その闇というか、葛藤を理解するのはなかなか難しい。
女性はもっと繊細であり、
傷つきやすく、そして本心と建前を使い分けている。
そんな複雑な心境を理解するにはまだ修行が足りなかった。
この差をいかに埋めていくのか?
これがこの物語の核心に当たる部分となる。
本当はこうしたほうがいいのに!
って読者は思うが、
主人公は見事に正反対の行動に出てしまう。
このもどかしさ、
ここにモヤっとしてしまうのかな?
そんな風に思いました。
モヤっとする漫画2ボーイズオンザラン花沢健吾
最近の作品だと「アイアムヒーロー」を描いている漫画家花沢健吾。
初期作品に当たるボーイズオンザラン
この話の主人公は成人している社会人。
やっぱりさえない。
同業者の男性に好きな女の子をNTRれてしまうわ、
実はその女の子も海千山千な女の子だったりするわ
おまけにボコボコにされてボクシングを習おうとする。
これもいわゆるダメ男が再起する物語。
さっきの作品と共通点も少なくないが、
とにかく、走ること。
一生懸命になることによって状況をなんとか改善しようとする主人公。
女心を理解するって本当に難しい。
きれいな世界だけを信じて、
それを自分の外に広がる世界に求めた結果。
そんなに実はきれいな世界ばかりじゃないということに直面する。
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選
そうそうこの子。
この子が曲者だったりするのだ。
しかし、
結局、分かり合うこと。
自分の感情よりも相手の感情を尊重することがいかに難しいのかを痛感させてくれる作品。
漫画なんだから、
もっと主人公報われてもいいのに…
なんて思っても決して世の中は優しくない。
もちろん最終的な落としどころとしては
カタストロフィーというか、
上げて下げて下げて下げてまた下げてから、上げる。
みたいな手法は、
物語のほとんどの部分、主人公は報われないけど、
それでもがんばって走ってきてよかったじゃん。
て最後にはきっと思える作品。
不器用でさえない男が輝く方法。
それはもうシャニムに走る。
生きる。
これに尽きるんだろうなって思える作品。
もしも今君の人生が冴えないって感じるならば今回のモヤっとするけど病みつきになる漫画選にあげた作品は是非とも読むといい。
きっと突破口がそこにはある。
きっと作品の主人公は君と同じ悩みを抱えているはずだ。
モヤっとする漫画3モテキ久保ミツロウ
映画にもなった漫画モテキ。
冴えない社会人の幸世くんが
急にモテはじめるんだけど、
女性経験がなさすぎるので、
その応じ方がわからないで、
ふいにしてしまうという物語。
出てくる女の子はみんなまっすぐでさっき上げた2作品と比べれば毒っ気はないのだけど、
あまりにヘタレな主人公の行動や思考にモヤっとしてしまいます。
女の子がとてもかわいく描かれていて
冴えないヘタレ主人公と対照的。
やはり魅力的な女の子が描ける作品は素晴らしいと思った。
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選
いわゆる少年漫画とこういうリアル青年漫画の大きな違いは
主人公がチャンスをつかめるかつかめないかの差にあると思う。
ジャンプの主人公たちは作中で負けるのはおおくても一回だけだぞ。
なのに、君ななんでそんなに失敗ばかりしているのだ!
と激を飛ばしたくなるような主人公ばっかり。
でもね、よく考えてみてほしい。
人生において敗北することは一回ぽっちのわけがない。
逆に一回しか失敗したことがないひとがいたら
僕は気持ちがわるいなって思うな。
誰かの言葉に、
人生で大切なのは、敗れたか勝利したかではない。
敗れてもまた立ち上がれたかどうかだ。
なんて言葉があったと思う。
まさにモヤっとする漫画の主人公は
粘り強く何度も立ち上がるボクサーのような
そんなたくましさがある。
モヤっとする漫画4古都こと今井大輔
古都ことは大好きな恋愛漫画でもあり、
モヤっともする恋愛漫画でもある。
主人公は京都の大学に通う大学2年生のユキチ。
女性経験0、
大好きなセンパイと同じ大学へ行きたくて
偏差値をかなり落として大学へやってきたのだが、
やはり、思うようにいかない。
運命的な出会いをした女の子ともうまくいかない。
すれ違いばかりだ。
しかし、最後の最後では何とも胸がはちきれるような展開になり、
おそらく僕が「男子学生にすすめたい役立つ恋愛漫画5選」て記事を書くならば
トップに据えたい名作。
後味は最高にいいのだけど、
それまでの過程がもやっとする。
しかし、京都の美しい街並みとマッチングして
非常にすばらしい作品。
そのセリフも胸に刺さるものも多く、
大学生の恋愛ってこういうのあるよね!うんうん!
て思いながら読んでいた。
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選こちらが主人公の一人ユキチくん。理知的で論理的に物事を考えている。ちょっとズルい。
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選こちらがもう一人の主人公ちーちゃん。天然で泣き虫。非常にかわいい。
そもそも恋愛の話を描く時に最初から最後までハッピー続きだったらそりゃ確かに物語になりませんな!
なんて思いながら、
ジェットコースターみたいな物語の進展の中で
それでも切れない人と人の絆みたいなものを感じた上條でした。
更にこの作品が珍しいのは、
古都ことは、ユキチくん視点で描かれている巻が3巻。
ちーちゃん視点で描かれている巻が3巻。
ということで合計6巻編成となっているが、
これほどまでに男女それぞれの視点で見ると
一つの出来事も違って映るのか。
なんて思いました。
京都、行きたくなるわーって思える作品。
モヤっとする漫画5おやすみプンプン浅野にいお
この漫画は、サブカルなんだけど、胸をエグってくるすげー作品。
プンプンという謎の生物が主人公。
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選このかわいらしいプンプンなる生物は紛れもない男子。
男子学生におすすめしたいちょっと大人なモヤっとするけど病みつきになる漫画5選大好きな愛子ちゃんは、小学生時代から闇をかかえた女の子。
おやすみプンプン、
思わず全巻買ってしまった漫画の一つだけど、
表紙やキャラクターに騙されてはいけない。
やばいよ!これ。
グサっとくるものがある。
やはり主人公プンプンも女の子の気持ちをきちんと理解していない。
圧倒されてばかりだ。
シビれた言葉が一つ。
「プンプン、君の死に場所はどこだ。」
「その時、君の命は燃えているか?」
プンプンが7巻でおじさんに言われる言葉。
この作品は人の闇の部分を覗いているようなそんな気持ちになる作品。
結局、みんな光を信じるっていうことは闇を抱いているっていうこと。
それは主人公プンプンだけではなく、お父さんもお母さんも愛子ちゃんもそう。
でも結局、人の闇を打ち払ってあげられることはできない。
自分の力で誰かを闇から救い出すなんていうのは思い上がりだ。
そうじゃなくて、
自分が変えることができるのは自分のみ。
その中でどう生きるのか?
モヤっとするけど病みつきになる漫画まとめ
結局こうして挙げてみた作品には共通点がある。
それは
「人は必ず転ぶ」
ということ。
かならず失敗するし、
落ち込みもする。
うまくいかないことばかりだし、
泣きわめいたりもする。
それが人間。
そんな時は無敵な主人公が縦横無尽に無双するお話しよりも
こんな人間臭いどうしようもない冴えない主人公の日常譚が
心に沁みるなーって思います。
ライター:上條
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