松本市の図書館とユタ日報
松本市には古くからの図書館が何館かありますが、
その中でも、「松本市図書館」に寄贈されてある「ユタ日報」がすごい。
なんてったってフルの全巻セットは世界に2つしか存在しないとされているレア書籍。
ユタ日報とは
・文庫:ユタ日報
・寄贈年数:H5年7月
・寄贈者:寺沢 和子 氏・森安 治子 氏(姉妹)
・ユタ日報とは
簡単に言えば明治最後の年にアメリカユタ州ソルトレークシティ発行されていた日本語新聞。
当時海外での日本語新聞の発行自体がまれであり、
かつ、すでに100年以上の時を経て現存しているのも稀。
だって1914年といえばちょうど第一次世界大戦の真っただ中でした。
さらに、第二次も経て今なお焚書されずに残っているっていうのがすごい。
明治末年に信州からアメリカへ移住した寺沢畔夫・国子夫妻がユタ州ソルトレークシティにおいて発刊を続けた日本語新聞。
1914年(大正3年)に創刊され、1991年(平成3年)まで大戦中も途切れることなく発刊を続けた世界的に貴重な資料。
全号そろったものは世界にニ通りしかない。
77年間の新聞11876号が、月別に仮綴じしてある。
第6719号(1941年)~第7449号(1945年)の完全復刻版全7巻あり。
ユタ日報が希少な理由
・二つの戦争で大半は紛失した
・新聞という保存が難しい紙面だった
・日本ではなくアメリカで発行されていた
・当時海外で日本語出版は皆無
・新聞として保存する人口が少なかった
という理由から世界で2つしか現存していないっていうことなんですね。
松本市図書館へのアクセス
住所
松本市図書館中央図書館
〒390-0861 長野県松本市蟻ケ崎2丁目4−40
最寄り液:松本駅
アクセス方法:ありがたき高校の近く、駅からは徒歩15分ほど。
バスも通っている。
Amazonで発売されているユタ日報単行本もプレミア化
現状でこのユタ日報を読むには、松本市図書館へ行くか、またはAmazonでその文庫版を購入するかしかないけど、
このAmazonで売られている文庫本も7万以上の価値が付いていてすごいプレミア化しています。
今後はこの「ユタ日報」も電子書籍化して誰もが読めるようになったらいいなって思いますが、
新聞てことは大きさがあるので、電子書籍化も大変そう。
ともあれ、地元の松本市図書館にすごい書籍があるのだなーと感動したお話しでした。
ライター:上條
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