7月27日の金曜ロードショーはバケモノの子
金曜ロードショー、得に夏は楽しいですね。
来週7月27日の金曜ロードショーはバケモノの子。
地上波初になります。
押井守作品では、
「サマーウォーズ」の次に好きな作品。
サマーウォーズが家族の絆であるならば、
このバケモノの子も「家族」、または「師弟の絆」を描いた泣ける作品です。
そして「自分とは何なのか?」
自分の存在意義を考える作品です。
ちょっとバケモノの子のあらすじを書いておきますと、
蓮くんという主人公がいます。
両親は離婚、
そして突然の母との死別。
そこで親戚の家に引き取られそうになり、
胸の中にたまっていくモヤモヤを我慢できずに飛び出してしまいます。
飛び出した先は渋谷。
よるの渋谷でうずくまっていると、バケモノの街からある事情でやってきた熊徹と出会います。
そして、バケモノの棲む世界へやってきた蓮くん。
名前を蓮からキュータに変えて、
熊徹の弟子となり、
また地上へ戻ったりもしながら、
師匠である熊徹から戦いかたをまなんでいくのですが、
この熊徹。
ぶっきらぼうで気分屋さん。
きちんと弟子を育てるタイプじゃアありませんでした。
しかし、そこは押井作品。
見事にそんな不器用な師弟の絆を、ユーモラスにコミカルに描き、
更に心に刺さるようなそんな作品になっていると思います。
不器用で何か足りない。
自分にないものをお互いに補っていく師弟の物語。
バケモノの子はそんな作品ですね。
来週は昨年公開の邦画No1ヒット作「バケモノの子」がテレビ初放送!人間とバケモノのちょっと変わった「親子の絆」の物語。「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督が描く最新作です。#バケモノの子 pic.twitter.com/538CvWNOnQ
— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2016年7月15日
バケモノの子名言でぶっ生き返す
【7月22日金曜ロードショー】バケモノの子名言でぶっ生き返す
そんなバケモノの子では名言がたくさん登場してきます。
君となら強くなれる |
君となら強くなれる。
そう誰かがいるから強くなれる。
自分のためじゃない誰かのため、人間は力を発揮することができる。
闇ってなんだい? おいら馬鹿だからわかんねえよ。 兄ちゃんが何者だって知らねえよ。 おいらにとっちゃ、兄ちゃんは兄ちゃんだ。 |
この作品は人間の光と闇という心のバランスを描いています。
愛されたいという気持ちとともに、
他人を憎み羨み、そして傷つけてしまうくらい気持ち。
そんな気持ちをやはり払拭してくれるのは家族だなぁって思いました。
…教えてくれ。 俺は一体、何なんだ? 人間かな? それともバケモノかな? |
地上へ戻ってきたキュータのセリフ。
実際にバケモノの元で長い年月育てられ、
地上では適応できない。
そして心には暗い気持ちが。
実際に今日常生活をしている私達もそんな暗い気持ちを持ってしまうことはしばしばあるでしょう。
そんなときに自分てなんなの?
っていう葛藤。
でも、それを乗り越えていかなくちゃいけないんですよね!
誰だってみんな等しく闇を持っている。 蓮くんだって抱えてる。 私だって!…私だって、抱えたまま今も一生懸命もがいてる。 だから、簡単に闇に呑み込まれたあなたなんかに、蓮くんが負けるわけない____ 私たちが負けるわけないんだから! |
これはヒロインのセリフ。
「闇」とは忌避しなくてはならないもの。
そんな常識を持って私たちは暮らしていますが、
しかし、光があれば影ができるように、
みんな誰だって闇を持っている。
大切なのは、それに飲み込まれるか、
それを自分で飲み込めるかの違い。
俺は未熟な半端者だ。それでもあいつの役に立ってやるんだ! |
結局、自分は半端者。
人から好かれず、必要ともされてこなかった熊徹。
しかし、それでもキュータの師匠として立派に行動しました。
半端者であっても意気地なしでも才能や輝きがなくたって
世界にはあなたを必要としてくれる人がどっかにいる。
まだ出会ってないだけかもしれません。
そんな必要としてくれる人との出会いも人生の醍醐味ですね。
九太は自分では 一人前のつもりだがまだまだ 誰かの助けが必要なんだ |
高校生くらいの年齢になったキュータ。
ちょうど高校生の時分の葛藤といえば、
子供じゃないし、でもまだ自立もできない。
でも大人の言いなりはいやだ。ていう葛藤。
そんなときに子供扱いせず、しかし、きちんと傍らにいてくれる人の存在。
それはその時はわからないかもしれませんが、
人生の財産だと気づける日がきっとやってきます。
胸ん中の剣があるだろうがよ! ここんとこによ! 胸ん中の剣が大事なんだよ! |
熊徹の言葉。
熊徹は何かを教えるのが苦手。
そんな熊徹がいうには、
強さとは、自分の中にある、心にある剣、これをきちんと握れ。
という教えでした。
もちろんなんのことか最初キュータにはわかりません。
これって、心の剣、=意志だったり、覚悟。
そういうたぐいの自分の心にある、武器となる誇れるものを指してるんだろうなって
見終わったあとに思いました。
人生にはメンターが必要だとバケモノの子を見て思った
人生にはメンターが必要だと思いました。
なんかメンターっていう言葉よりも師匠っていう言葉の方がしっくりきますが、
何かに憧れを感じ、そしてそうなりたいって思える相手。
自分が成長していくにはバケモノの子の熊徹と九太のように、
自分にないもの、またそうなりたいものを持っている相手に出会うこと。
これが大切ですね。
人生で何を必要にしているのか?
自分はどうなりたいか?
どこに向かっているのか?
進んでいるのか?
停滞しているのか?
それを考える一つのきっかけとなった作品でした。
押井守作品、素晴らしい。
ライター:上條
・バケモノの子の名言・格言・箴言│金曜ロードショー
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