人つなげ屋さんが語るキーパーソンに出会う方法
人つなげ屋さんの人脈論第二回目。
今回のテーマは「キーパーソン」に出会う方法。
これは僕の人生を思い返しても「キーパーソン」に出会えたことが人生の転機になることが多く、
また「キーパーソン」と出会うことで人の流れも豊かになったり、
思考の質があがったりと
大きい変化を迎える鍵となるキーパーソン。
僕的なキーパーソンの定義とは
・人生の大きな転換を迎えるきっかけをもたらす人
・一緒に仕事ができる人
・そして尊敬できる人
ここらへんが僕としてのキーパーソンの定義となります。
さてさて、今回の記事は ・キーパーソンと出会うためには ・キーパーソンを見分ける方法 ・自分が誰かのキーパーソンになる方法 |
こちらをお届けしていきたいと思います。
人つなぎ屋さん的キーパーソンと出会うためには
まずは人生のキーパーソンと出会う方法。
これは昔話の「舌切雀」が非常に参考になるかと思います。
ご存知、舌切雀はいじわるなおばあさんと良心的なおじいさんが登場し、
助けた雀の恩返し的なストーリー。
このストーリーで雀さんは恩返しのために「つづら」をプレゼントしてくれます。
大きなつづらと小さなつづら。
良心的なおじいさんは小さなつづらを
いじわるなおばあさんは大きなつづらを選び
それぞれ、つづらから出て来るものはことなっていました。
このつづらこそ、「人脈」と言い換えることもできますし、
「出会い」と言い換えることもできます。
結局、この物語から得られる教訓としては
小さな出会いの中にキーパーソンはいる
自分の欲求のために出会いを求めてもキーパーソンには出会えない。
ということです。
まずは小さなつづら=日常的・ささやかな出会いを象徴しています。
おじいさんは大きなつづらを選びませんでした。
これは自分のためにつづらを選んだからではないからなんですよね。
出会いは日常にありふれています。
しかし、多くの人間はその出会いのもたらす恩恵を得られずに過ぎ去ってしまう。
それはまさか、そんな日常的普段の生活の中で自分の「キーパーソン」に出会うとは思っていないからでしょう。
そして地方の方は都会へ「キーパーソン」との出会いを求めて高額なセミナーに感謝して
懇親会で名刺をもらって満足して帰ってくる。
これは本当の意味でのキーパーソンとの出会いではないですし、
また名刺交換で完了してしまっている人間関係はお互いに「キーパーソン」となりえることはないのです。
舌切雀のストーリーでおばあさんは大きなつづらを選びました。
これは利己的な発想からです。
おじいさんがもらった小さなつづらですらあんなにいいものが入っていたのなら
大きなつづらを選べば自分はもっと得をするだろう。
そんな思考が根源にあると思います。
出会いも同様で
・この人とつながっておいたら自分は得するだろう
・逆にこの人は大したことないから蔑ろにしてもいいだろう
なんていう損得勘定が全面にくると
自分が出会える相手も同様に損得勘定でしか判断できない人ばかりとなります。
むしろ「キーパーソン」に出会える思考法は逆。
相手にとって自分がどれだけ有益であるだろうか考える。
有益っていう言葉はちょっと打算的なので好きではありませんが、
出会った相手に喜んでもらえることを自分は何ができるのだろうか?
と常に考える。
これは出会いを育てる上でのかなり重要な思考となります。
キーパーソンを見つけるには
・自分の日常で出会う人を大切にする
・利己的に出会いを考えない
・出会った相手に喜んでもらえることはなんなのか考えてみる
人つなぎ屋さん的キーパーソンを見分ける方法
次に相手が自分にとってキーパーソンであるかどうかを見分ける方法。
これは毎年かなりの人数と仕事柄出会う「人つなぎ屋さん」としての見解ですが、
まずはキーパーソンではないと判断できる人物の特徴をあげておきます。
■キーパーソンではない人の特徴
・自分よりも下の立場のものに威圧的
・信頼できない
・直感的に響かない
・好き嫌いで言えば嫌い
まず、相手をよく見ましょう。
キーパーソンとなりうる人物は常に「謙虚」です。
時分の肩書を笠に着るような横柄な態度をとりませんし、
自分の実績を自ら自慢しません。
過剰に自己自慢している人物は世の中多いのですが、
ほとんどが張り子の虎であることが多い。
これは「きちんと丁寧なレスポンス」を返せる人物かそうではないかでも見分けがつきます。
仮に自分よりも立場が下の相手と接する時でも「キーパーソン」となりうる人物は相手にちゃんと敬意を持って接する人物です。
相手が学生、自分よりランクが下とわかるや否や雑で横柄な態度となる人物は
これは要注意ですね。
次にいくらすごい肩書きでもピンと直感に訴えかけられない人物。
これはどう判断したらいいのかといいますと
・自分がまだそのステージに来ていない場合(相手の凄さがわからない)
・直感的に訴えかけられない人物とはご縁がない場合が多い
自分で色々なデータにもとづいて判断する必要も本当はないのかもしれません。
僕も直感に従うようにしています。
しかし、普段から自分の直感を磨いていないと
この直感のセンサーも鈍くなってしまうので
日常からの出会い一つ一つに敏感になっておかないといけませんね。
人つなぎ屋的自分が誰かのキーパーソンになる方法
最後に自分が誰かのキーパーソンになる方法です。
■自分からメンターになったと言わない
昨今「メンターとの出会いで人生が変わった」みたいな本も多く出版されており、
メンターという言葉を使う人は増えていると思いますが、
これは当たり前すぎて書かなくても良いことかもしれませんが、
・自分は◎◎のメンターになった
と自分から発信している人物はメンターでもなければ、キーパーソンでもありません。
相手から言われるのはいいのですが、
自ら言ってしまう人の偽物感。
■謙虚さ
もっとも大切なのが謙虚さ。
僕の考えでは謙虚でない人は
キーパーソンに出会うこともできず
自らも誰かのキーパーソンとなることもできません。
謙虚さってなんだろう?
考えました。
これって接する人をきちんと尊重し、敬意を持つことだと思います。
あとは感謝すること。
出会いに感謝すること。
人を妬まないこと。
人の話をきちんと聞けること、ここが大切です。
■まずは聞き上手になること
人は自分の専門外・興味がない話・初対面の人の話
これらを傾聴できない場合が多いです。
理由としては
・そんなことより自分のことを聴いてほしい
・相手のことを見下して聴く価値がないと思っている
・興味がない話を聴くのは無駄だと思っている
まずは「興味のない話」にこそ、自分の人生を変えるきっかけが眠っている場合が多いです。
自分が専門外だったり、今日始めて出会った人のふとした話の中にそれがあります。
人は自分の話をきちんと聴いてくれる相手に好感を持ちやすく
また人間関係を築きたいと思える相手は例外なく「自分の話を聴いてくれる相手」
かといって、相手の愚痴を延々と聴いていてもそれは意味がありません。
話の質や内容ももちろん大切ですが、
まずは反論や口を挟まずに相手の話を聞ける心のゆとりを持つこと、これが大切です。
■相手を変えようとしないこと
相手を自分色に染めようとしないこと。
人は自分以外の人間を変えることも
助けることもできません。
自分の力で誰かを救ってあげたい、良くしてあげたい!
なんて思うのは高慢です。
相手は相手。
自分は自分。
違って当然。
違う価値観だからこそ、面白い。
それなのに、自分の常識の型にはめようとしてしまう。
またそれが合わない人を切ってしまう。
これはかなり愚かな行為となります。
相手を変えられないとしても
一緒に何かを始められることはでき、
お互いに小さなきっかけを交換することもできる。
この小さなきっかけを交換できる相手が「キーパーソン」であると思います。
■相手に過剰期待しないこと
最後に相手に過剰期待しないこと。
相手に期待しずぎるから不満が生まれ
軋轢となったりします。
「出会っただけで御の字」
このスタンスが大切です。
また極論を言えば、
自分が誰かのキーパーソンになろう!
なんて思わなくてもいいんです。
自分できちんとやるべきをやり、
なすべきをなしていれば
自然に誰かに必要とされるようになるでしょう。
ということで本日のまとめ
キーパーソンに関する本日のまとめ
・キーパーソンは利己的ではない
・キーパーソンは聞き上手
・自分が誰かのキーパーソンになろう!なんて意識は必要ない
・身近な出会いの中にあなたにとってのキーパーソンは存在する。
もうすぐ一年が終わりますが、
一年で本当の意味で出会える人物っていうのは数十人程度でしょう。
※名刺交換しただけ、数分しか話していないものは含めないで考えると
自分の残りの人生が30年としたら
本当の意味での出会いは、20~30人×30年=900人。
人生通算して20000人くらいでしょう。
この二千人という出会いをどれだけ慈しめるか、感謝できるか
ここで「キーパーソン」に出会えるかどうかが決まってきます。
良き出会いに感謝!
ライター:上條
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