人つなげ屋さんの人脈論第三回目
人つなげ屋さんの人脈論。
人と人をつなげ、点と点を線にするという活動をしている人つなげ屋さん上條です。
さて今回は人つなげ屋さんの人脈論、「コミュニティとリーダー」についてです。
全国津々浦々、様々なコミュニティが存在します。
リアルで集まる地方のコミュニティもあれば
ネット上に展開するコミュニティもあります。
コミュニティ・ビジネスとして展開している方もいれば
これからコミュニティを作りたい、そこでリーダーとして何かを始めたいっていう方もいらっしゃる。
企業とは違うコミュニティ。
人と人のつながり(付き合い)が大切となるコミュニティですが、
今回はそんなコミュニティでリーダーになるにはという点でお話をしていきたいと思います。
コミュニティを作るのは簡単。リーダーになるのは難しい
コミュニティは、自分でこれを作ろう!
こういうことがしたい!っていうのを決めてハード面を何かしらで作ってしまえば比較的に簡単に始められます。
企業と一緒でコミュニティも「人・モノ・金」この3つをきちんと管理したり動かすことが難しい。
実際に企業は上から下へ指示がいきます。
下の者もサラリーをもらっているので
それが不本意でも上司や社の命令には従います(基本)
しかし、コミュニティの場合、上下関係がなかったり
また営利目的でない場合もあり
サークルに近い活動も多いでしょう。
そうなると、いくらそこにいる人を動かしたくても
あまり高圧的、または非共感的な指示だと
「いやいやいやーそれは承服しかねます」
「ちょっと雰囲気わるいから参加するのもうやめよ!」
と離脱率が企業よりも高く、
メンバーが継続的にそこにステイしてもらうことが意外と難しい。
これがコミュニティの特性です。
かといって、利ばかり求めすぎると、マルチ商法になったり、利害関係オンリーで殺伐としたコミュニティになってしまいます。
リーダーとしてそのコミュニティでの指針やそのコミュニティでやりたいことを明確にしても
賛同し、協力してくれる人がいないと成立しない。
これがコミュニティなんですよね。
ではどうしたらそんなコミュニティをリーダーとしてきちんと統轄できるのか?
これを書いていきたいと思います。
コミュニティリーダーに求められる要素
コミュニティリーダーに求められる要素。
・明確な意思
・決定機関(理事会)
・全メンバーに役割を与えること
・大切なのはリーダーのパッション
・他者に対する感謝
■明確な意思
これは人つなげ屋さんとしてコミュニティリーダーに必須のことだと思います。
当然リーダー一人でこういうことがしたいんだ!と決めてしまうのはリスキーですし(共感を得られない可能性が高い)
きちんとした決定機関で話あい、決をとって決めることって大切だなと思いました。
そうはいっても、リーダーとして
・いつまでに
・誰と
・何のために
・どういうことを
・予算いくらで
・どこで
やりたいのか?
それを決めるために時間をリーダーとしては捻出し、また最初はおぼろげな内容に肉付けしていくための
リーダーシップがないといけませんね。
■決定機関
これも大切です。
リーダー単独で思いつきでこれやりたい!
と決めてしまう。
メンバーの思いつきをリーダー一人が採用・不採用を決めてしまう。
これだと独裁になってしまいがち。
実際に「2:6;2の法則」がコミュニティでも働くと思います。
※主要な活動をするメンバーは全体の2割
※アクティブに参加しているメンバーも全体の2割
※継続的に参加してくれるメンバーも全体の2割
結局コミュニティといえども、アクティブユーザーはその2割。
この2割を決定機関として、
定期的に戦略会議や打ち合わせ、またはブレインストーミングを行って方針を決める。
僕もLINEにてかなり多くのコミュニティを作っていますが、
実際に決定事項を決めたりガイドラインを作るために決定機関として別枠で選抜グループを作成したりしています。
ここがきちんと機能するかしないか
そもそもそういう期間があるかないのか?
これがそのコミュニティの永続性・成長性・生産性に大きく左右してきます。
こういうのはやはり運営者になってみれば
そこで生じるトラブルや人間関係の軋轢などで苦労しながらも学べますが、
「2:6:2」の6。6割はただ楽しいから参加するというメンバー
なので、なかなかどのコミュニティでも運営者の苦労や大変さはわからないことが多いですね。
■全メンバーに役割を与えること
次に参加者が当事者意識や帰属意識、居心地や加入している意義を持たせるには「役割」を与えることがリーダーのお仕事。
これはきちんとそのメンバーを見て、適材適所、その人の才を十二分に活かせるポジションや役割を与えること、
これが大切になります。
逆に役割がないメンバーばかりだと、
どうしても居心地の悪さやお客様感から脱却できず、
極端にいえば「私がここに参加しなくてもいいんじゃないの?」
なんていう思考に陥ることも考えられます。
■大切なのはリーダーのパッション
リーダーが必要な要素
・パッション
・楽しむこと
コミュニティリーダーがいつもつらそう
元気がない
寂しそう
起こってばかり
不満ばかり
なんていう環境だと当然メンバーにもそれは伝染します。
同じくリーダーのパッションもメンバーに伝染します。
とかくコミュニティを開設したばかりだと
メンバーも少なく、勢いはない場合が多いですが、
それでも、リーダーが生き生きと瞳を輝かせて
こういうことやってみたい!
今はまだ規模小さいけど、一年以内にこういう風にして盛り上げたい!
っていう夢を語ること、これは必要な要素ですね。
会社でも社長の夢やパッションに反応して社員も生き生きしてきます。
コミュニティでもリーダーのパッションが高ければそれは確実にメンバーに届きます。
■他者に対する感謝
僕の考えでは
「リーダーは常に黒子たれ」
「リーダーとはメンバーに感謝を言うことが仕事」
と感じています。
リーダーが一々目立っているコミュニティはあまりよくありません。
コミュニティのリーダーであっても、主役でなくていいんです。
主役はメンバーにまかせて、自分は黒子に徹する。
逆に自分が目立ちたい(自分の活動を目立たせたい)からそのためのメンバーを集めよう!
なんて考えているリーダーがつくるコミュニティは途中瓦解します。
当然ながら、リーダーが黒子に徹していないからです。
リーダーとは
・地味に人が嫌がることを率先してやり
・怒られる時は自分が怒られ
・自分が褒められる時はそれは他のメンバーに譲る
こういうマインドが大切ですね。
僕は過去もこれからもコミュニティに入るか入らないか
常にリーダーの考え方や行動を見て決めています。
このコミュニティは勢いあるけど、リーダーがちょっと独善的だなと感じたらこのコミュニティには入らないようにしています。
逆に
このコミュニティは規模はまだ小さいけど、リーダーがちゃんとメンバーを視ているなぁと感じられるコミュニティにははいりたいですね。
リーダーになると良いこと
・感謝の気持ちを更に持てるようになる
・自分は誰かに生かされているんだなという感謝の気持ちが高まる
・苦労も多いけど、その経験が違う活動にも活かせる
・人を見る目が養われる
・人を活かすためのスキルが上がる
・人生が豊かになる
人生が一回こっきりだとして
一体何回自分がリーダーとして何かに携わることができるのでしょうか?
当然、リーダーにならなくてもいいと思います。
ちゃんと周りが見えるサブという立場で活躍している人も大勢います。
リーダーになることが尊いのではなく、
なった上でどのように人を活かし、場を盛り上げ、人に頭を下げ、
そして心から感謝できるのか?
感謝の気持ちを持てるのも人生が豊かな証拠です。
人生がいっぱいいっぱいだと、人に感謝をしているゆとりが持てないのかもしれません。
様々なことがコミュニティを運営していればありますが、
それでも人生の血となり、肉となる、そんな経験ができるのがコミュニティ。
会社と違って、損得以外で誰かと繋がれるチャンスを得られ、
自身が成長できるきっかけともなります。
できれば今の学生にコミュニティのリーダーとなっていってほしいな
なんて思いました。
ライター:上條
コメント