森友学園 籠池理事長 の会見ってさ
最近テレビを賑わせている一つが「森友学園 籠池理事長」
学校の認可が降りるのか?
3種類の見積もりの金額の違いは何か?
政治家との癒着はあったのか?
そして校内での体罰がなされていたのか?
などなどいわゆる「疑惑」が多数噴出しているのが現在まで。
実際にこの件の真偽はまだ明かされていませんが、
今回はイチ教育者としての意見を書かせてもらいます。
僕が一番強くもった印象は、
この人は”教育者”ではなく”狂犬”みたい
という印象をもったのが正直なところです。
こんな高慢な人が理事長をしている教育ってどうなの?
出る杭は打たれる!といいますが、
実際に同業の教育者として拝見しますと、
僕の中でのこの森友学園 籠池理事長の態度を見ますと、
かなり高慢。
喧嘩腰
痛いところは発言しない
はぐらかす
教育勅語などを尊重しすぎ
というイメージです。
僕は想うのですが、
怒り心頭になる部分もあるのもわかりますが、
イチ教育に携わる人間として
それってどうなんだろうな?
果たしてこの怒りっていうのは、
「自分の園の職員や生徒を守るための怒りなんだろうか?」
それとも、それ以外に対する怒りや闘争なのだろうか?
なんていう疑問をまずは持ちました。
確かにマスコミが無許可で保護者さんやお子さんの写真を撮るなど、
よくない部分もあるように感じますが
守るためには、今のスタンスが必要なのでしょうか?
今の日本教育が抱える問題
教育者として今の日本教育が抱える問題については
・個性を育てない無個性教育
・海外に及ばない狭い視野の教育
・社会との乖離が生じている受験戦争
・きちんとした信頼関係の結べない表面教育
ここにあると思います。
・個性を育てない無個性教育
▶まずはここですが、
実際に、昔はいわゆる不良と呼ばれる生徒がたくさんいました。
しかし今はほとんどいません。
尾崎豊の唄のような不良というものは悪でしょうか?
僕はそれも一つの個性だと思います。
今の日本教育は、周りと同化し、調和し違いがない
フラットで無個性な教育になっているように感じます。
・海外に及ばない狭い視野の教育
▶次に日本教育はまさに鎖国時代です。
実際に教育をしていて思うのは、
高校受験のカリキュラム、大学受験の内容、大学で学べること
これって世界的になんともその場しのぎ的な内容になっているように
そう思います。
・社会との乖離が生じている受験戦争
▶学生から社会人に成長していく上で必要なのは、
実際に社会で生きていく力やその能力なのだと思いますが、
実際に生きていく上で必要な
お金の使い方
貯蓄方法
会社選び
自分を確立する方法
などは全く今の日本教育では教えられていません。
・きちんとした信頼関係の結べない表面教育
▶最後に教育者と生徒との信頼関係こそが教育の根幹
なはずなのに、今は教師も生徒としっかり向き合わず
生徒も先生を信頼しません。
信頼なき教育ではよくて表面を取り繕ったような教育でおわってしまいます。
籠池理事長が本当に守りたいもの
実際に僕の見解ですが、
籠池理事長は、子供のため子供のため!
と子供を防波堤や隠れ蓑にして
結局一番守りたいのは、
自分の安全と
自分のプライド
そこだと思います。
子供のためにここまでやっている自分はしっかりした信念を持っているし、
善である。
それを理解しないで潰しにかかってきている工作員やメディア、政治家(尻尾切りとはそういう意味)
みんな悪だ。
子供を誰が守るの?
僕でしょ?
国は安保や北朝鮮問題よりもこちらの森友学園のことばかり
報じているけど、それってどうなの?
今の日本国は教育も腐敗しているから
自分が立て直さないといけないという使命感があるんだよ!
という論法だけど、
再三いいますが
教育者って言うのはさ
海であって欲しいて思うのです。
あんな狂犬みたいな敵意むき出しの会見ではなく
もっと許容範囲を広げて、相手の意見もまずは自分に落とし込んで見るような
そういう器の教育者に、僕は立ってほしい。
そういう観点からもこの独善的な指導者は
なんともファシズムを連想させるような独善的、独裁的、攻撃的な印象ばかりを持ってしまいます。
僕は思う本当に潔白ならちゃんと開示したらいいんじゃない?
この会見の動画を見ると、
懸命に、自分(学園問題)から焦点を外したい、
そういう気持ちが強いように感じました。
・テポドンの件
・国会の件
などを持ち出して
「もっと大切なことや議論することがたくさんあるのではないのか?」
と主張する森友学園 籠池理事長。
でも、印象値的に、一見筋が通っていそうな主張なのですが、
なにか「歪み」を感じます。
どうしても、真っ白な感じではないのかな?
なんて思いました。
教育勅語の件について
教育勅語自体は内容的にも今の日本に必要な内容だと思いますが
1. 父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
2. 兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
3. 夫婦相和シ (夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
4. 朋友相信シ (友だちはお互いに信じ合いましょう)
5. 恭倹己レヲ持シ (自分の言動を慎みましょう)
6. 博愛衆ニ及ホシ (広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
7. 学ヲ修メ業ヲ習ヒ (勉学に励み職業を身につけましょう)
8. 以テ智能ヲ啓発シ (知識を養い才能を伸ばしましょう)
9. 徳器ヲ成就シ (人格の向上に努めましょう)
10. 進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ (広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
11. 常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ (法令を守り国の秩序に遵いましょう)
12. 一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
(国に危機が迫ったなら国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)
ただね、それを暗唱させることになんの意味があるのだろうか?
学問のススメにしても教育勅語にしても
暗唱なんかよりももっと違う方法で実生活に生かす方法を模索するべきだと思う。
また結局のところ
・保護者が悪い
・国が悪い
・メディアが悪い
・政治家が悪い!
という責任転嫁を、もっと言うならば自分の外にだけ
原因と責任を求める教育者の籠池さんは
自分はきちんとした教育者たろうとしているのだろうか?
という疑問もあります。
昔から教育者はその生き方や発言もすべて
子供の手本とならなくてはならない!
そう僕は思いますが、
もしもこの方を模範としたら
自分のことは棚に上げて、外に責任を求めるような大人が
多く誕生してしまうそういうことにも成りかねない。
僕はそう思いますね。
森友学園 籠池理事長の虐待理論について
また会見では、森友学園 籠池理事長が虐待についての自身の考えを述べていますが
これもね、巧妙に論点をズラしてるように感じます。
▶ 虐待問題で騒いでいる人は、「撹乱を起こすため」に園に紛れ込んできた工作員。
果たして、自分の子供をダシにしてまでその園をダメにするために入園するでしょうか?
実際に
・幼稚園:教育に熱心
・保護者:育児ができていない
という論法で今回の問題の一つである「虐待問題」に対して言及しているのですが、
完璧な教育もなければ満点な教育者もいません。
親は子を授かった時から親1年生として始まり
子供が4歳なら、まだ親は親4年生です。
そこは未熟な親、それをみとめてサポートするのが教育機関だと僕は思いますね。
それなのに、実際に虐待が起きるのは、「親が至らないから」
という切り返しは実際にどうなんだろうかな?
なんて思います。
ヘイトという言葉を連呼している背景
今回の会見の終盤に
「ヘイト」「ヘイト」と
ヘイトという言葉を連呼されています。
ヘイト=hate(憎しみ・拒絶)という意味ですが
実際にこの言葉に囚われているような印象でした。
自分はマスメディアなどに対してヘイト感を持っているのに、
実際に日本人はヘイトという感情を持たないだろう?
なんていう論法。
これもまたおかしな論法ですね。
僕が一番言いたいのは次の部分
園についても、塾についても、
そこのトップがさらに燃料を投下するようにしているのは、
実際に園に通っているお子さんや保護者の皆さんにとっては、
非常に不安とストレスがたまることだと思います。
偏った思想(古い思想)の押し付けとともに
自分の理論の視聴を動画や会見で懸命にしていく。
そしてどうしても、論点がズレている、感情的に語るスタンスは
僕から見れば、
「ああ、この人は教育者失格だな」
なんて思います。
僕が理想とする教育者は
愛情深く、
思慮深く、
また公明正大な方。
教育者の背中を見て子供達は育ちますが、
・胡散臭くて
・まっすぐではなくて
・自分の理論のみを主張する
それが教育者の在り方かな?
なんて思います。
きっとこの問題は、3ヶ月内に真実が明らかにされて
ある種の結末を迎えると思います。
日本教育のためにがんばっている?本当だろうか?
日本教育を良くしたい、誰かが頑張らないといけない!
其の志は間違っていないと思いますが、
実際に最後まで見た感想としては、「何かスッキリしない答弁」だったなと思います。
もしも認可が降りたとしても良識がある親御さんだったら
きっと喜んで、この学園に入園させることはないでしょう。
この真偽はわかりません。
しかし、ちょっと悪手を打ちすぎたのではないでしょうか?
なんていう風に
教育者として僕はそう思います。
ライター;上條
最新情報としては、森友学園は認可申請を取り下げ、籠池理事長は退任というオチですか。
⚡森友学園が認可申請取り下げ 籠池氏は退任の意向
学校法人・森友学園が、大阪府に認可申請の取り下げを申請した。森友学園と籠池理事長、関わっていた業者や政府の動きをまとめた。https://t.co/JZs934gvus— Twitter モーメント (@momentsjapan) 2017年3月10日
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