上條の女性向け恋愛論今回は理解者
前回から始まりました上條の女性向け恋愛論。
さて今回のテーマは「理解者」の選び方です。
「あなたの理解者は誰ですか?」
そんな問いかけを最初にしてみたいと思います。
即答できるような人物が思い浮かぶでしょうか?
今回はそんな「あなたにとっての理解者は誰でしょう?」
という問いを考えながら最後まで読んでみてください。
「理解者」とは「選ぶもの」であり、「出会うもの」です。
決して受け身で与えられるものではありません。
さて、この上條の女性向け恋愛論は、
作者上條が、女性向けの恋愛論を綴るシリーズです。
今回の記事については、
「私を理解してくれる人はいない」
とか
「あまり理解されないのです」
っていう声、意外に女性から多いなって思ったので書いています。
理解者ってそもそもなんだろう?
文字的な意味は
理=その人の中に広がる深く大きな世界
解=興味を持ち、自分のことのように捉えること
僕はそういう意味だと思っています。
女性は、誰かに相談したいなぁと思うことが時にはあると思いますが、
僕ね、女性と相談について思うのは
「 きちんと女性は相談相手を選んでいる」
「 一度相談してみて、不本意だと思う人には相談は二度としない」
「 相談というものは何かしらの解答がほしいわけではない場合が多い」
「 とは言え、ただただウンウンと聞かれてもそれでも満足はしない」
「 そういう理由から自分には理解者がいないのではないかと悩む女性は少なくない」
理解の始まりは、相手にきちんと耳を傾けられること
かく言う僕も誰しも彼しもの相談に対して傾聴できるわけではありません。
つまりは、
・頼まれたから話だけ聞いている時
・この人の事はすごく大切だから全力で傾聴し、自分の事として捉えたい場合
・そもそも相談される事を拒否する場合
・仕事として受ける場合
この4つのどれかです。
もちろん、誰かと向き合う限りは
きちんと話は真剣に聞きたいですし、
自分のように捉えたい、感じたい。
しかし、相談者との関係性、またはその内容に
自己投影できないこともあります。
それでも、中には、
まるでその痛みが自分の痛みの如く感じるような時もあり、
相手の話や相手自身の生き方に興味関心を抱いた場合僕は、色々と自分の内側で考えます。
・その人が抱いているものの背景
・あいてがどんな人物であるか
・その人が望むもの
・抱える闇
・願い
・今どこに壁をブロックを感じているのか
そういう部分て
表面的な部分とその奥に広がる広大な部分があると思います。
人から相談を受けるとは、
正しくそれに対して応じる場合は僕のイメージはまさに「旅」です。
その人の持っている世界観や歴史を旅していいくような感覚になります。
もちろん自己投影をしてみても
自分以外の人間を完全に理解することはできません。
しかし、そこに自分というフィルターを極力通さずに
抱えているものを感じることはきっと
きちんと向き合った上で理解しようとすれば
それは難しくないことです。
自分の事として思い返すと
なるほど、確かに一朝一夕では本当の意味で誰かの理解者となりえることは
ムズカシイことだなぁと思います。
理解者として気をつけていること
理解者として気をつけていることを挙げておきます。
・まずは大前提として「理解者である」と思わない。
「理解者でありたい」と思う。
・理解したかのような決めつけはしない
・わからないことは素直に聴く
・自分のフィルターを通しすぎない
・自分の考えを押し付けすぎない
ココらへんは意識している部分となります。
ちょっと詳しく説明して行きますと…
・まずは大前提として「理解者である」と思わない。
「理解者でありたい」と思う。
→まずいちばん大切な部分はこれ。
僕は誰かの理解者でありたい!
そう願いはしますが、
今現状、誰かの理解者である!
とは思いたくなりません。
なぜなら、そう簡単に人を理解することはできない。
つまりは様々な側面もあり、僕が見ている部分は
ほんのごくごく一部に一側面にすぎないからです。
その一側面を観測しただけで
(僕は誰かの理解者!)
なんていう気持はおごり以外の何者でもない。
だからこそ、きちんと理解したいという気持は
どのような関係性になったとしても持ち続けたい部分です。
※それと同時に、僕は興味持つと「知りたい」という気持が相手に対して芽生えますが、
どこまで踏み込んでよいのか?それも気をつけています。
人は非常に繊細な部分を多くの人が持っています。
踏み込まれることも踏み込むことも、これはじっくりゆっくり
じかんをかけて行っていった方が良いです。
焦っても急にその人のことを理解しつくすことはできません。
良い関係性、円熟した関係性はお互いに時間と気持をかけて育てていくものだと思います。
・理解したかのような決めつけはしない
→上記とかぶりますが、
自分フィルターが強いと、あたかも相手の相談内容と自分の人生が=のような
気持になってしまいますが、
悩みの背景も違えば、その捉え方も違う。
だから、人から相談をされた時に、
「これってこれこれこうだから、こうでしょ!」
っていうような決めつけはしないようにしています。
・わからないことは素直に聴く
→理解者というものはけっこう手間暇がかかります。
だからこそ、多くの人は自分の話は聞いてほしいけど
人の話を聞けるような耐性や興味関心を他者に強く抱けないことも少なくありません。
根本的に、人の話に耳を傾けられるというだけで
良き相談者理解者への第一歩となるわけですが、
それでもわからない事はいっぱいあります。
恋愛アドバイザーの偉い先生だったとしても
その方が全ての女性が抱えるだろう全ての問題や悩みを体験しているとは
限りません。
体験していないことはそもそもその本質はわからないのです。
となると、わからない部分を知ったかぶるのではなく
「ごめん、もうちょっと詳しく聞かせて」
とか
「今の専門用語があったけどどんな意味なの?」
とか
「その時ってどんな気持だった?」
と自分で聞いてみたらいいのです。
※もちろん、質問する内容はきちんと吟味すること
・自分のフィルターを通しすぎない
→何度も書いていますが
自分は自分。
相手は相手。
それはどこまでいっても=にはなりません。
人の話を聴く際に最重要な部分は
「自分は相手の気持を想起することはできてもそれを完全に理解できると思ってはいけない」
この部分です。
そこで一つ気をつけたいことは
「自分フィルター」これをかけすぎないことです。
相談内容と似たような体験を自分がした場合、
その時の気持や相手の振る舞い、自分の感情などと
現在の相談内容を結びつけて結論を出そうとしてしまいますが
そもそも同一の悩みだとしても、それはやはり=ではないのです。
”名カウンセラーは押し付けない。
どこまで言っても、押し付けることはしない。
ただ本人を、気づかせてあげるだけだ”
自分フィルターが強いと、それはそれで別の問題になってきます。
フラットな気持で相談には乗りましょう。
・自分の考えを押し付けすぎない
→自分の考えを押し付けすぎない。
これも大切。
まずはこの自分の考えというものがどれだけ「相手の」ために
そうなるのかを考えなくてはなりません。
自分のエゴや損得を混ぜ合わせて相手にアドバイスをする人も
中にはいるでしょう。
しかし、そういった損得やエゴというものが
そもそもの相談の意図を曇らせてしまうのです。
相談に乗る、人の何かを理解しようと努めるならば
自分という存在が意識の端から消えてしまう
そんな感覚で臨めるといいですね。
最後に理解者を得るにはどうしたらいいのか?
こちらをご紹介して今回は終了です。
理解者に出会うためには
理解者に簡単に出会えたらどれだけ人生は豊かになるでしょうか?
しかし、身近な所にあなたの理解者はいます。
それは会社の同僚かもしれませんし、
親友かもしれません。
彼氏かもしれませんし、
良く飲みに行っている友達かもしれない。
または僕かもしれません。
それはね、この人がきちんと理解してくれる相手だと
すぐにはわからないかもしれませんが、
根本的に理解者に出会えない女性に僕が言いたいのはね
”理解者に出会いたいのであれば自己開示をすること”
”ただし、自己開示は誰でも彼でもしないこと”
”自分が自己開示をしたいと思える人があなたにとっての理解者である第一歩”
”とは言え、理解者を得たかったら、自分も誰かの理解者であろうと努めること”
欲しがってばかりではやはり何も得られません。
自分がほしいと思うものと
自分が誰かに与えたものは比例します。
つまりは、理解者に出会いたい方は、
自分もね、誰かを理解しよう、
理解という前に、その人の生き方や今、過去に関心と興味を抱こう。
そういう意識が大切なのです。
「私になんて理解者はいないのよ!」
というのは、
裏を返せば、
「私自身も誰かを深く理解しようなんてしてないのよ!」
という意味です。
物事は常に表裏一体です。
もしも仮にあなたが誰かをきちんと理解しよう、
その人に寄り添ってきちんと話を聞いてみよう
大切にしよう
もっとその人の持つ世界を旅してみよう
と想えたならば
間違いなくあなたにとっての理解者との出会いもやってくる。
今回、最もいいたかった部分はここです。
自分の益だけを先行させてはいけません。
人を理解しようと努め、
きっと自分も誰かにそう思われるくらい大切にされたのであれば
もっともっと日々の生活、問題が起こった時の自分の捉え方
また苦境が訪れた時の心境
良い方向に変化してくるでしょう。
Question
・あなたには理解者だと思う相手がいますか?
・またあなたは誰かの理解者であろうと努めていますか?
”実りある人生を”
ライター:上條
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