サヨナラ転売ヤーチケトレ爆誕
今回の記事は「チケトレ」のシステム紹介と
「手数料」について。
今後炎上しそうな匂いがしますよこのサービス。
最初に結論を書いておきますと、
「2重手数料」が高い!
チケット代金の「26%から42%が手数料」
出品者、購入者両方ともWで手数料がかかるから
1枚のチケットでチケトレは「4重手数料」を取っていることになる。
5000円のライブのtradeの場合、このサービスを利用すると、
合計(出品者・購入者)1520円以上の手数料がかかる!
なんじゃこれは!
と思いました。
例)2000円のライブチケット1枚をトレードする場合にかかる手数料
・出品者
手数料1:200円(チケットの10%)
手数料2:380円(振込手数料)
・購入者
手数料1:200円(チケットの10%)
手数料2:60円(決済手数料)
——————————-
合計:840円!!!
▶チケット代金の42%!!!
チケトレ各チケット代毎の手数料を算出
例)5000円のライブチケット1枚をトレードする場合にかかる手数料
・出品者
手数料1:500円(チケットの10%)
手数料2:380円(振込手数料)
・購入者
手数料1:500円(チケットの10%)
手数料2:150円(決済手数料)
——————————-
合計:1520円!!!
▶チケット代金の30%!!!!
例)10000円のライブチケット1枚をトレードする場合にかかる手数料
・出品者
手数料1:1000円(チケットの10%)
手数料2:380円(振込手数料)
・購入者
手数料1:1000円(チケットの10%)
手数料2:300円(決済手数料)
——————————-
合計:2680円!!!
▶チケット代金の26.8%!!!!!
例)15000円のライブチケット1枚をトレードする場合にかかる手数料
・出品者
手数料1:1500円(チケットの10%)
手数料2:380円(振込手数料)
・購入者
手数料1:1500円(チケットの10%)
手数料2:450円(決済手数料)
——————————-
合計:3830円!!!
▶チケット代金の25.5%!!!!!
チケット代金が高ければ高いほど、手数料の比率は下がっていますが、
値段が安価なチケットは手数料がかなりボリューム大きいので、
これは出品する人もこの手数料42%で踏みとどまりそう。
という志でやっているように見せて、
実の所同じ穴のムジナみたいなのが一番、感じ悪いですね。
音楽イベントでいくつかの問題がありましたが、
その中でもチケットを「ダフ屋」「転売ヤー」が大量に買い占めてしまうという問題がありました。
ファンとしては、ライブに行きたい、ちょっと高くてもライブが見られるならいってみたい
と買ってしまうわけですが、
このチケットの不法な転売の問題点は、
◯ファンとして困ること
・法外な価格での転売
・チケットが正規のルートで買えない
・渋滞問題
“本当に行けなくなった時の救済措置を作って欲しい”
◯音楽イベント主催として困ること
・予期せぬ空席ができる
・渋滞問題
・音楽イベントを利用したビジネスをされてしまう
という問題点を払拭するために今回生まれたのが「チケトレ」
こちらのサービスのご紹介と
どのくらいの手数料がかかるのか?
こちらをご紹介していきます。
チケトレが生まれた背景
そもそもチケトレというオフィシャルでチケットをトレードするシステム、もっと前からあってもいいのではないか?
と思ってしまいますが、様々な利権が関わることでなかなか形にはならなかったようですね。
下記4団体が
高額転売防止を訴える共同声明を発表
「転売NO」キャンペーンサイトを開設
◯チケトレをつくった団体
・一般社団法人日本音楽制作者連盟
・一般社団法人日本音楽事業者協会
・一般社団法人コンサートプロモーターズ協会
・コンピュータ・チケッティング協議会
▶チケトレの運営はチケット販売大手のぴあ
こちらのの4団体が、利用者間でイベントチケットを2次売買できる公式チケットトレードリセール「チケトレ」を開設しました。
◯チケトレがオープンするのは本日
本日5月10日昼12時よりプレオープンします。
正式オープンは6月1日昼12時ということで
本日のプレオープン前にきちんとどんなサービスか事前学習しておきたいですね。
チケトレのサービスとは
・運営会社:ぴあ株式会社
・チケット:定額取引限定で紙チケットのみの取り扱い
・支払い方法:代金のやり取りはトラブル防止のためチケトレ事務局が仲介する。
・偽造チケットなどで公演に入場できなかった場合:購入者にチケット代金+取引に関わる手数料を全額返金
チケトレのサービス内容
さて、気になるチケトレのサービス内容でうsが
サービス開始日:プレオープン 2017年5月10日(水)昼12時
正式オープン 2017年6月1日(木)昼12時
※発券済みの紙チケットのみ
PC/スマートフォン対応 ※フィーチャーフォンでの利用不可
▶スマホで対応は当たり前。
発券された正規の紙チケットのみ可能と。
取り扱い商品:
・主催者、ファンクラブ、チケットエージェンシー等にて販売されたチケット
・発券済みで手元に持っている紙チケット
商品(チケット)価格:券面金額
※チケットの価格は、運営を行うぴあ株式会社で販売する興行の金額を設定。
※商品価格に含まれるのはチケット代金(券面金額)のみ。
チケットエージェンシー等での購入(一次流通)における手数料は含まない。
▶つまりは仲介屋さんが「チケトレ」に入る隙間を与えないということですね。
1講演5000円のライブの場合は、
券面金額:5000円。で手放したい人とほしい人がトレードするというシステムです。
※もちろん手数料はかかります。
今まではこれが5000円イベントを50000円とかで打っていた転売ヤーがいたから問題になっていたわけです。
チケトレを使うためには
ざっくりとチケトレをつかう方法をご紹介
1.本サービスの利用には、会員登録(ID=メールアドレス、パスワード登録)とモバイル認証が必要。
2.安心して取引する為、運営側にて出品者及び購入者の本人確認あり。
初回のみ。→身分証(運転免許証、健康保険被保険者証、パスポートのいずれか)を提出、利用者が撮影した写真(画像)をアップロードする。
3.氏名(漢字・かな)/生年月日/身分証画像/住所/口座情報(※出品者のみ)
▶まずはモバイル認証を使用して不正なチケトレアカウントを使用できないようにする
また身分証の提示も義務付けることでトレードする人、したい人の身元を運営は把握。
出展者の氏名などは開示されるっていうことかな?
これはもちろん、お金が動くので当然のことだと思います。
チケトレの特徴
チケトレの特徴としては
「偽造チケットだった場合の全額保証」
「身分証で本人確認」
この2つが大きいようですね。
1、チケットはすべて券面金額で出品。会員登録時に本人確認を行うことで、出品者も購入者も安心して取引可能に。
2、代金のやり取りは、チケトレ事務局が仲介する。公演終了後までチケトレが代金を預かる為、トラブルを防止できる。
3、出品者と購入者間での購入成立後は、取引ナビでチケットの発送~受取までのやり取りをしっかりサポート。
4、チケトレでは、万が一、購入者が以下の事由により公演に入場出来なかった場合、チケトレ運営事務局にて取引をキャンセルし、購入者にチケット代金+取引に関わる手数料を全額返金する。
(1)偽造チケット
(2)出品者都合によるチケット未着
(3)出品者都合によるチケット紛失・破損
チケトレに出品可能なチケット
出品可能期間:出品可能チケットは、公演開催まで10日以上の期間がある公演。
※チケット配送期間等考慮の上設定。
▶つまり、5月30日のイベントだとしたら、遅くても5月20日前には出展しなくてはいけないのね。
ダフ屋さんなど、当日の転売はなしっていうことですね。
今日オープンということは、
~5月20日以降のチケットが対象となり、
5月10日から19日の分にあたるチケットはこのサービスを使えないっていうことです。
◯出品チケットの発送
・購入が成立したチケットは、出品者が購入者へ直接発送。
その際、チケットの配達状況確認が可能、 かつ受取時にサインが必要な配送方法のみ可能。
・出品者は発送後、サイト上で「発送済み連絡」と合わせ、購入者が配達状況を確認できるよう、
追跡番号をサイトに登録し、購入者に通知。配送費は、出品者負担。
となると、5000円のチケットを5000円でトレードして、出品者が「配送料」も負担するていうことは
出品者のメリットっていうのは、
ライブに行きたかったけど、予定が入ったりしていけない。
チケットが無駄になってしまうから元額が戻ればいいやっていう感じ。
逆にチケットをほしい人は、従来の価格帯で購入できるというメリットがありますね。
ちょっと出品者と購入者のメリット・デメリットをまとめておきます。
チケトレ出品者と購入者のメリット・デメリット
チケトレを活用した出品者と購入者のメリット・デメリットです。
◯出品者
・メリット
▶チケット代が帰ってくる
▶本当にライブ行きたかった人の手に無駄になってしまいそうだったチケットが渡る
・デメリット
▶金銭的な利益はない
▶配送料(100円程度か)を自己負担
▶個人情報的な観点で自分の情報を開示しなくてはならない
▶出品の手間暇
◯購入者
・メリット
▶ライブの従来価格でチケットが買える
▶偽造チケットでも全額返金される
・デメリット
▶チケット出品者から購入する際に倍率は高そう
となると、僕の見立てだと、
出品者にはほぼメリットはありません。
チケットほしい人にとってはいいのかもしれないけど、
これ流行するのかな?
もちろん、出品者が金額的メリットを「チケトレ」で求めるならこれって転売ヤーと変わらないので
アレですが、
出品者のモチベーションがこれだと上がらないようにも想えます。
チケトレ出品チケットのキャンセル
・購入成立後(決済完了後)の出品者都合による、出品内容の変更および取り下げ(キャンセル)は不可。
・購入が成立したにも関わらず、
(1)チケットを発送しない
(2)利用不可な配送方法で発送し、公演までに購入者にチケットが届かない等の場合は、運営側にて事由を確認の上取引をキャンセル。
▶出品者と購買者のトレードが成立した場合、
出品内容を変更したり、やっぱトレードやめたというのはなしと。
また、チケットがきっとこれトレードしたけど、手元に渡らないというトラブルも起きそうだけど、
そういう場合はどうなるのだろう?
チケトレでの購入方法
・出品チケットの購入は、先着順。
・決済代金は、運営側で一時預かり。※購入者から出品者へ直接の支払いは発生しない。
・クレジットカード、キャリア決済。※今後、コンビニ決済のサービス導入予定。
・購入成立後(購入者による決済完了後)のキャンセルは不可。
・本サービスでは、取引中や公演当日のトラブル等により、
購入チケットで公演に入場できなかった場合、チケトレ運営事務局にて事由を確認の上、取引をキャンセルし、本サービスの購入者に代金を全額返金。
今後コンビニ支払いも導入!
チケトレ取引における金銭授受について
あとは気になるのがここ
結局トレードがきちんと成立した場合、出品者にお金が行くシステム。
不成立だった場合は、出品者にはお金はいきません。
・金銭授受は、すべて運営を行うぴあ株式会社にて対応。
・代金は、購入者が公演に入場するまで運営側が一時預かり、公演日の4日後に出品者に支払。
・出品者への支払は、運営側から出品者への口座振込。
※初回キャンペーン期間中は、出品者の取引手数料0%。金額はすべて税込。
チケトレの手数料
最後にチケトレの手数料について。
◯出品者
手数料1:10% or 3999円以下の場合は400円
手数料2:システム手数料が380円
つまりは、5000円のライブの場合、
手数料1:500円(10%)
手数料2:380円
となり、
出品者は、+5000円。-880円かかってしまう。
この手数料がえげつない
◯購入者
手数料1:10% or 3999円以下の場合は400円
手数料2:チケット面金額の3%
購入者も5000円のライブの場合は、
手数料1:500円
手数料2:150円
かかる。
つまりは、5000円のライブに行くために
チケットのトレードで合計5650円かかるということ。
チケトレまとめ
手数料総額がチケット価格の10%付近にあるので
正直これはちょっと手数料ボリすぎという印象であり、
また、出品者のメリットがまっったくないので
奉仕の気持ちがある人やどうしてもライブにいけない人が
チケトレで出品するっていう感じですね。
当然だけど、
ということだと思います。
これってダフ屋や転売ヤーの代わりにチケトレが
商売として参入してきただけではないか?
という印象が強い。
もちろん、転売ヤーも良くないけど、
ちょっとこれはやさしくない強気すぎるサービスね。
今後の流れとして予想されるのは、
チケトレ炎上
↓
チケトレ手数料下げる!
キャンペーンを打つ
ここまでは見えました。
さてどうなるか?
ライター:上條
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