のぶみさんのわたしおかあさんだから
今日話題になっている絵本作家ののぶみさんが作詞した「わたしおかあさんだから」の歌詞を見て色々感じたので書いてきます。
これ、拝見した時、スルーしようかなって思ったけど、
なんか明らかに間違っているおのは、声を大にして、
「この感性は、絶対間違ってて気持ちが悪いよ!」
って言いたい。
そこまで普段、そう思う出来事は多くないけど、
さすがに今回のはなんだか、見てて非常に哀しい気持ち、強要、固定概念の押し付けを感じたので
書いてみました。
もちろん、真逆の意見をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、
あくまで僕個人の意見です。
歌詞について簡単にまとめると
・お母さんになって色々我慢している
・でも子供に出会えて幸せ
っていうような歌詞でした。
実際に、お母さん本人がこう思うなら素敵なことだけど、
世の中の共感を得ようとしてわざわざ歌にするのは大きく違和感を感じました。
あたかも、
お母さんってこういう風にあるべきだよ!っていう押し付けみたいな感じ。
丁度思い出したのは、ヤワラちゃんこと、前参議院議員の谷亮子さんが以前言っていた
「ママでも、金メダル!」
結局、この2つに共通しているのは、
ママ、お母さんは大変だけど、ちゃんと子供のことを一番に考えるべき!
ていう固定概念。
各ご家庭、考え方は違うだろうけど、
メディアとして、こうありなさい!
て強要されているみたいで、感動どころのはなしではないように思いました。
【あたしおかあさんだから発表】
だいすけおにいさん✖︎のぶみの新曲
この曲は日本中のママたちに話を聞いて作り上げた曲
初めて今日放送されたの聞いたら感動した💦
たくさんのママに聞いて欲しい
だいすけおにいさんの
まっすぐな歌が
伝わりますように#hulu_share https://t.co/ywvn09cIoX— 絵本作家のぶみ Eテレアニメ放送中 (@nobumi2010) 2018年2月2日
「あたしおかあさんだから」の歌詞「母親になったのだから自らを投げ打つのが当然で、幸せなのだ」って呪いのメッセージひどすぎる。そこで解毒するために #あたしおかあさんだけど ってハッシュタグができてるんだね。GJ!
— ななしの (@nanashino) 2018年2月4日
わたしおかあさんだからの歌詞は
「あたしおかあさんだから」
作詞:のぶみ 歌:だいすけおにいさん
一人暮らししてたの おかあさんになる前
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって強がってた
今は爪切るわ 子供と遊ぶため
走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだから
あたし おかあさんだから
眠いまま朝5時に起きるの
あたし おかあさんだから
大好きなおかずあげるの
あたし おかあさんだから
新幹線の名前覚えるの
あたし おかあさんだから
あたしよりあなたのことばかり
あたし おかあさんだから
あたし おかあさんだから
痩せてたのよ おかあさんになる前
好きなことして 好きなもの買って
考えるのは自分のことばかり
今は服もご飯も 全部子供ばっかり
甘いカレーライス作って
テレビも子供がみたいもの
あたし おかあさんだから
あたし おかあさんだから
苦手なお料理頑張るの
あたし おかあさんだから
こんなに怒れるの
あたし おかあさんだから
いいおかあさんでいようって頑張るの
あたし おかあさんだから
あたしよりあなたのことばかり
あたし おかあさんだから
あたし おかあさんだから
もしも おかあさんになる前に
戻れたなら 夜中に遊ぶわ
ライブに行くの 自分のために服買うの
それ ぜーんぶやめて
いま あたしおかあさん
それ全部より おかあさんになれてよかった
あたしおかあさんになれてよかった
あたしおかあさんになれてよかった
あたしおかあさんになれてよかった
だってあなたにあえたから
この感性で、違う歌を作るなら、
・俺、お父さんだから、だまってATMになるよ
とか
・僕、受験生だから、勉強だけしていい大学行って良い就職するよ
とか
・僕、社畜だから、会社の法が全て!残業つかなくても笑顔で寝る時間削ってがんばるよ!
そんな感じ歌が沢山量産できそう。
でも、思うかな?
俺、お父さんだkら、買いたいモノ我慢して、ATMになった
でも俺お父さんになれて幸せ。
だってお前に逢えたから
うん、吐きそう。
これはあまりにひどい。
◯◯だから、□□しなくてはならない!
もちろん、生きていく上での責任とかは必ずあるけど、
それでも、それってやはり本人がそう思って、行動して初めて異議が生まれると思う。
絵本作家さんだか知らないが、
ドヤ顔しながら、
こういう歌詞書いたら、世間てお涙頂戴なんでしょ!
的なズレた感性でリリースすれば、それは共感よりもヘイトの方が大きくなるって
これ発表する前に少しでも思わなかったのかな?
と僕は非常に疑問に思う。
上條作詞わたしおかあさんだけど
替え歌みたいでアレですが、
むしろこういう歌詞だったらよかったなって思ったので
添削じゃないですが、
「わたしおかあさんだけど」
作ってみました。
「あたしおかあさんだから」
作詞:上條
いい人に出会ったの
ああこの人と結婚するんだって
胸がときめいたわ
今も幸せよ 子供も元気だし
パルコにも行くわ 好きな服は着ていきたいじゃない
あたし おかあさんだけど
あたし おかあさんだけど
夜更かししてモンハンワールドやってるわ
あたし おかあさんだけど
今日ツイッターしかみてないわ
あたし おかあさんだけど
深夜アニメのタイトル覚えたわ
あたし おかあさんだけど
あたしは変わらずあたしだから
あたし おかあさんだけど
あたし おかあさんだけど
痩せてたのよ おかあさんだけど
今も好きなことして 好きなもの買って
でもちゃんと家族のことも考えてるわ
今は服もご飯も 子供と一緒に買えるのたのしい
たまには中辛カレーつくって
大人の味も教えなきゃ
鶏唐、タコワサ、モロキュウ、おつまみも好きなの
あたし おかあさんだけど
あたし おかあさんだけど
外食だって大切なコミュニケーション
あたし おかあさんだけど
子供にたまに怒られるの
あたし おかあさんだけど
いいおかあさんでいようって頑張らない
あたし おかあさんだけど
あたしはいつまでもあたしよ
あたし おかあさんだけど
あたし おかあさんだけど
もしも おかあさんになる前に
戻れたなら 徹夜でオンラインゲーム
ライブに行くの 海外ドラマを徹夜して見るわ
それ ぜーんぶ実はやめてない
いま あたしおかあさんだけど
↑
こういうのでいいと思うんだよな。
自分としては
上條のお母さん
自分がそう思い、またこの歌詞に強いヘイト感を感じるのは、
うちの母の生き方を見てきてです。
数年前に天国に旅立ってしまったうちのお母さんですが、
まさに自分のことは二の次、三の次に、家族や子供のことを一番に考えてくれました。
すごくありがたいし、愛情を感じましたが、
その分、体を無理して、天国へ旅立ってしまったのです。
思うのは、
お母さんだから、お父さんだから、子供だから
関係なく、家族は助け合っていくべだし、
こういう固定概念を蔓延させて、負担を押し付けるのはまたそれ違うように思いました。
また
ママ「でも」
わたしおかあさん「だから」
この逆説の、「でも」とか「だから」
っていうところが非常に後ろ向きで僕は哀しいです。
#わたしおかあさんだけどは逆に生き生きしてていい感じ
反対にこの歌詞の反響からか、ツイッターでは、
#わたしおかあさんだけど
をつけて多くの方がツイートしていました。
#わたしおかあさんだけど
月に1度はライブに行くよ— はやぼん (@nayabonsan) 2018年2月4日
こちらはなんだか前向きで、
生き生きしているお母さんが大勢いるようで
見ていてなんだかホッコリしました。
結論わたしおかあさんだからってプロパガンダ?
間違ったプロパガンダ、刷り込みなんだなぁっておもいました。
平成ももうすぐ終わり、随分と世間も変化していく中で、
こういったある種の古い考えてって少しずつリライトされていってはいますが
それでも、おかさんだから、こうありなさい!
っていうことが感動につながるとかそういう狂ったセンスがテレビで堂々と発表される日本、大丈夫か?
そんな風に思います。
最後に言いたいのは、
お母さん、まだ存命な方は本気で大切にした方が良いですよ。
後で後悔しないためにも。
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