元人事が教える就活生に読んでおいてほしい本
元人事の上條です。今回は就活生に読んでほしいおすすめの本をご紹介していきましょう。
[aside type=”normal”]今回の記事をザックリ言うと
・就活生ってどんな本を読んどいた方がいい?
・就活生におすすめしたい本とは?[/aside]
就活生ってどんな本を読んどいた方がいい?
就活生にとって読書はかなり大切な習慣になります。
なぜなら全く本を読まない就活生は、思考や考え方、
もっというならば企業の選び方などを考える思考の幅が狭いままです。
本にすべての答えが載っているわけではないのですが、
これからの就活→就職についてのヒントは多く存在します。
今回おすすめしたい本は、
就活ノウハウ本などは除外しておきたいと思います。
就活生におすすめしたい本とは?
まずは、初手として全く読書習慣がない場合は、
自分が好きなジャンルやラノベでも構わないので
一冊の本が読み切れるだけの読書筋を身につけることから始まります。
これかなり大切ですが、
読書習慣がない場合、一冊読み切るのにものすごく時間がかかってしまったり
また読みきれず途中で断念してしまうケースが多いのです。
※本は最初から最後まで全部まんべんなく読み切る必要はありません。
ただ、読書をする、自分の実になる読書をするとなると読書筋がどうしても必要になってきます。
という前置きはこのくらいにして就活生におすすめしたい本をご紹介していきます。
◯川村元気・億男
”主人公の一男は、結婚して子どもも一人いる普通のサラリーマンだ。
弟の借金を肩代わりしたことから、家庭はぎくしゃくしてついに奥さんは娘をつれて家を出て行ってしまう。
パン工場と図書館の仕事を掛け持ちして借金を返そう、元の家庭を取り戻そうとするのだが、
ひょんなことから宝くじで3億円が当たってしまう。
この3億円の使い道に迷った一男は、大学時代の親友、九十九(つくも)と久しぶりに会いに行く。
翌朝朝起きると、九十九と3億円入ったバックが姿を消していた。”
映画化決定│今話題の億男を読んで思ったこと お金との付き合い方│芝浜│川村元気
この本の僕が好きな所は、
お金や流通を通じて、生きる意味やお金の意味を考えられるストーリーになっているのと
あとは、読みやすい。
今度映画化もされますが、原作も読んでおいた方が絶対良いなって思う作品です。
◯川村元気・世界から猫が消えたなら
もう一作、川村元気さんの作品をご紹介しておきます。
これはちょっと前に佐藤健主演で映画化された作品ですが、
僕は生きるために、
消すことを決めた。
今日もし突然、
チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら
映画が消えたなら
時計が消えたなら
猫が消えたら
そして
僕が消えたなら
世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――
消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンタテインメント。
→今回の作品「世界から猫が消えたなら」
こちらは、主人公の日常から大切なものが次々に消えていってしまいます。
そこで主人公は考えます。
人生ってものが沢山溢れているけど、本当に大切なものってなんだろう?
「電話」
「時計」
「そしてネコ」
などが消えていく中で、
世界がモノや情報であふれる飽和な時代の中で
本当に大切なものは、どうでもいいものに埋もれて気がつかないようになっている。
という内容です。
これは就活でも同じことがいえますが、
就活で企業を選んでいったり、自分のこれから先の人生に思いを巡らしていく中で
”本当に大切なもの”
”その他のどうでもいいもの”
を見分けることができる。
就活に臨む前に読んでおきたい本です。
◯サン=テグジュペリ・星の王子さま
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。
それは、小さな小さな自分の星を後にして、
いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった……。
一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後七十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。
→就活生に知っておいてほしいこと、考えてほしいことと
それは、「何が本当に自分にとって大切なことなんだろうか?」
ということです。
一流企業に就職できたら幸せになれる
公務員は安泰だ
フリーターでもいいんじゃない?
アフィリエイターで自活できるかも?
なんて色々な情報が交錯する世の中で、
自分にとって大切なものを情報で左右されないこと、
または両親やニュースなどの情報で自分の意見に蓋をしないこと
これが大切です。
選択肢は無限大であり、
自分に選択権がある就活生にとって
選びたいものがわからない時代であると思うんです。
◯パウロ・コエーリョ・アルケミスト
羊使いのサンチャゴは、彼を待つ宝が隠されているという夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す。
様々な出会いと別れを経験し、少年は人生の知恵を学んでゆく――。
パウロ・コエーリョさんの作品は非常に深い。
深い中に世の真理が沢山つまっている作品が多いです。
その中でもこのアルケミストは、代々羊飼いをしてきた家に生まれた少年、サンチャゴが旅をしながら
様々な出会いと別れを繰り返す物語です。
→この作品のおすすめしたい所は、
人生って映画みたいな特別なことがなくても
些細なことの中に感動や学びが沢山ある。
ということを優しく教えてくれている作品です。
◯森永 博志・ドロップアウトのえらいひと
必ずドロップアウトの衝動はおとずれる。子供のときか、学校に通うときか、ビジネスマンになってからか、
地位や富を得てからか、一度はおとずれる。その衝動に身をまかせ望み通りの人生を送ることになった49人の男たちの、
これは勇気、冒険、創造、自由、誇り、遊びについてのトゥルー・ストーリーである。
20代から70代と、’60年代から’90年代と世代も時代も国境も越えて、そのスピリットは不滅だ。
→仕事をドロップアウト(辞めた)すごい人たちの物語。実話。
就活生なのに、もう仕事を辞めた後のことを考えなきゃいけないの?
って思う人もいるかもしれないけど、
いずれ就いた仕事を辞めることを考えながら就活することはとても大切です。
年功序列も終わり、また生涯就職を貫く意味もなくなってしまった時代。
色々な生き方がある!
ということがかなり熱く描かれている作品。
とても熱い気持ちになります。
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