【ナツドラ】西遊記(1978－)レコメンド・感想【堺正章】【夏目雅子】【ゴダイゴ】

新コーナー懐かしいものをピックアップ

さて、新コーナー

かみじょーが好きな懐かしいものをピックUP

今回はドラマ西遊記。

香取慎吾主演の西遊記じゃないよ!

放送されたのは今から36年前

1978年-1980年。私が生まれる2年前ですが、私は再放送を見たのかな。

小学校の時の思い出です。

今回は純粋なレコメンドとして書いてこう。

この西遊記を一言で言い表すのなら…

理由なく誰かのために突っ走れるドラマ

西遊記のキャスト

何度もリメイクされているけど、このシリーズのキャストが一番かみじょーは好きです。

孫悟空:堺正章

今から36年前。この頃の酒井正章はギラギラしていた。今は料理番組の司会など落ち着いたミスターな仕事が多いけど
この西遊記の堺正章はまさしく孫悟空なんだ。

彼のギラギラしたまなざしは本当に観るものに勇気を与えていたんだ。

三蔵法師:夏目雅子
◯第一期

美しい。いま見ても美しい。

◯第二期

なんつーか、今のグラビアアイドルみたいな下卑たいやらしさがない。
神々しいと言ってもいいくらいだ。
そもそもアイドルってのは下卑ていてはダメだ。
その名の通りアイドル:偶像、大衆の憧れ;なのだから。
そういう面では夏目雅子こそ、アイドル of the アイドル!
おれはそう思うね。
この笑顔がステキ。

長生きして欲しかったな…

猪八戒:西田敏行

今でこそ西田敏行=大河ドラマの常連、釣りバカ日誌の浜ちゃんとなったけど、
彼はコミカルな役から悪役、またはちょっとドジな愛くるしい三枚目までこなす超一流の俳優だ。
36年前の彼の猪八戒はまるでロビン・ウィリアムズかのごとくチャーミーでキュート!
やはりシリアスなシーンもてんこ盛りなこのドラマの沈んだ空気を盛り上げてくれるムードメイカーでもある。

沙悟浄:岸部四郎

岸部シロー若いな！

玉龍（白馬）:（なし）
第一期は馬は出てこない。

第二期
1979~
変更点としては

猪八戒:左とん平

西田敏行の猪八戒に較べて猪八戒らしい。
いろんな意味で。

白龍:藤村俊二

サブかと思いきやけっこう、メインの四人を食う勢いを時たま感じました。

ドラマ西遊記の魅力

1. 楽曲が素晴らしい

第一期、二期ともに26話編成になっている。

OP・EDともにゴダイゴが務めている

モンキーマジックとガンダーラは今でも不滅の名曲。

OPはゴダイゴの代表曲としても有名。ポップな感じに仕上げられていて、その後も何度もリメイクやカバーされて歌われている。

2011年にMONKEY MAJIKというアーティストが現れたのも記憶に新しいところ。

EDのガンダーラは情緒的な旅の壮大感を感じられる楽曲。
しっとりとしたEDが胸にスッキリと落ちてくる感じ。

西遊記
2. 演出が自然体

言い方を変えれば荒いとも言えるけど、飾り気がなくいい意味で自然体。
なんか昭和っていう古き良き時代を感じられるカメラワークやSEが胸に沁みる。

3. シンプルなストーリー

勧善懲悪。
困っている人は助けよう。
でもおれら元々妖怪だから心もたまには揺れちゃうよ。

ッて感じで毎回の如く立ち寄った農村で事件が起こり、そこで困っている人を助けようとしている。

助ける理由なんか必要ない。

そうしたいから、困っている人がいたら放っておけないのでカラダが勝手に動いちゃう。

今はなかなかないよな。

利害関係とかメリットデメリット、無関心などからそういう

理由なく誰かのために突っ走れるドラマ

これが最大の魅力。

かみじょーは考えてみた。

誰かのために突っ走れる人に成長すること、それが旅の目的だったのではないかと。

天竺まで行って経典をもらってくる。

これは時代背景的にも日本でも命を賭して唐に渡って当時の日本より優れた仏教の経典をもらって

日本の仏教の再建を図ろうとした奈良時代。

今考えれば、そこに命を懸ける価値があるの？って多くの人は思うだろう。

んでも

人は旅人なのさ！

そういう物語は目的よりも道中に魅力があったりする。

ささやかな誰かの幸せを守れたことで涙することもある。

それってドラマだけじゃなくて人生でも言えることなんじゃね？

うまくいくか、かわいい女の子とヤレるか

金持ちになって贅沢できるか

そんなことが叶っても人は渇望から解き放されはしない。

なぜって？

旅することの面白さを知ってしまったからさ。

そういうことがこのドラマを見ておれは学んだね!

TSUTAYAでレンタルできるか知らないけど、

中島敦の書いている沙悟浄視点からの西遊記↓これが意外におれの胸にズンときた。

中島敦といえば「敦煌」に代表される通り、中国の歴史に対して斬新な切り口で、世界観に引き込むような文体で書かれていてかみじょーはすごく好き！

中島敦全集〈2〉 (ちくま文庫)

あとは何より、昔は全26話(つまり2クールつまり半年)普通にドラマがやれたっていう環境がよかった。

12話程度じゃ起承転結の機微ってところまで運べないし、感情移入するのには時間がかかる。

んでも半年も毎週同じ時間にドラマを家族で一緒に観る！ってのがよかったんだろうな。

家族で共有の話題にもなるし、なんてたって愛着が湧くもん。

というわけで、西遊記おすすめです。

お・し・ま・い