世界の雇用状態と日本
様々な理由で仕事からしばらく離れている人って多くないですか?
日本ではなかなか望む条件での再就職って厳しかったりします。
人材の多様化ってことで、一時期と較べて多種多様な業種や雇用形態が生まれ、
非正規雇用者の増加、つまり正規雇用でなくても十分に生きていける方法も確率されつつあります。
日本古来の年功序列はもはや半壊していて、
年齢やキャリアに関係なく、有能な人間は更なる販路や可能性を拡大し、
そうではない人や世の中の波についていけない人、よくよく考えない人、固定概念に縛られている人は、
押し流されている世の中です。
今回は各国の雇用状態などにスポットを当てていってみたいと思います。
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オランダ
オランダでは、同じ会社で1年以上働くと、
週40時間のフルタイムより勤務時間が少ない「パートタイム社員」になる権利が法で保障されています。
仕事が同じなら待遇は変わらず、勤務時間に応じて収入が増減するというシステムです。
日本では、パートタイム社員=格下げという風潮があり、
責任のあるポストはまず、パートタイム社員に任されることはそうそうないように感じます。
子どもが生まれてから、なるべく家族との時間を大切にしたい、そういう思いから
オランダではパートタイム社員へ移る男性社員が少なくありません。
スウェーデン
スウェーデンでは、40年も前から育児休暇の充実を目的とした取り組みが行われてきました。
現在では約9割の父親が育休をとっています。
その貯めにスウェーデン社会全体がそういう取り組みを支援しようと動いています。
また、仕事を早く切り上げようと午後3時以降の会議を禁止する会社も多いようです。
それでもスウェーデンでは、1人当たりのGDP(国内総生産)は日本を上回っています。
参考資料-各国の一人あたりのGDP-
1位: ルクセンブルク 110,423.84
2位:ノルウェー 100,318.32
3位:カタール 100,260.49
4位:スイス 81,323.96
5位:オーストラリア 64,863.17
6位:デンマーク 59,190.75
7位:スウェーデン 57,909.29
8位:シンガポール 54,775.53
9位:アメリカ 53,101.01
10位:カナダ 51,989.51
11位:オーストリア 48,956.92
12位:クウェート 47,639.04
13位:オランダ 47,633.62
14位:フィンランド 47,129.30
15位:アイルランド 45,620.71
16位:アイスランド 45,535.58
17位:ベルギー 45,384.00
18位:ドイツ 44,999.50
19位:アラブ首長国連邦 43,875.93
20位:フランス 42,999.97
21位:ニュージーランド 40,481.37
22位:ブルネイ 39,942.52
23位:イギリス 39,567.41
24位: 日本 38,491.35
日本は国としてのGDPはアメリカ、中国に続き第3位に入ってますが、
1人当たりと考えた時は、24位です。
つまりは、生産性が高くない、または無駄な時間を浪費してしまっている。ということが言えます。
デボラ・キリスさんの言葉
「日本の企業トップが率先し働き方を変えることが鍵だ。」
と語ったのはデボラ・キリスさん。
デボラ・キリスさんは、アメリカのNPOカタリストの代表。
そうですね、労働時間が減ること=組織の収入源という固定概念の構図を見直すことから始めなくてはなりません。
そもそも誰の人生?
仕事をする時間は平均で一日の30%です。
つまり人生の3割は人は働き、そして死んでいくのですが、
働くことは全てではありません。
組織のために生きることと同じくらいか、それ以上に価値のあることは沢山あります。
仕事人間とか、
仕事が優先ていうのも
勿論わかりますが、
人生の充実っていう観点で考えた時に、
あなたの人生は充足してますか?
消費税の増税もこういった福利厚生や育児などに向けて使われることを期待したいですね。
writer:かみじょー
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