イギリスEU脱退の理由
イギリスが6月24日EU離脱することになりました。
EUとはヨーロッパ連合のことです。
6月24日にイギリスでは、国民投票が行われました。
選択肢は2つ
・離脱派の得票数が上回る:イギリスがEUを離脱することになります
・離脱派の得票数がしたわ回る:意義留守のEU残留となります。
残念ながら、その国民投票にて離脱派が上回ってしまい、イギリスはEU脱退することとなりました。
しかし、この国民投票もあまり投票率が高くなかったみたいで、
日本も同じですが、けっこうEU問題に無関心な国民が多かったみたいです。
イギリスがEU脱退をしたい理由
■デメリットが大きくなったから
イギリスがEU加盟しているメリットとデメリットを確認していきましょう。
・イギリスEU加盟メリット:経済効果が超大きい。
・イギリスEU加盟デメリット:移民・難民を受け入れられないから
EUに加盟し、イギリスはおおくの難民や移民をうけいれました.
特にボストンは移民が急増し、ボストンの人口は、この10年間で15%以上も増えました。
つまりは、6人に1人は移民となったわけです。
そうなると、雇用問題や住居問題まで色々な不具合が生じます。
日本でも中国人が急増し、また爆買い問題など起こっておりますが、
国土が広くないイギリスにとって移民を受け入れ、人口が115%増となるのはちょっとデメリットとして大きすぎた。
イギリスへ移民する理由
おおくの移民難民が急増しているイギリス。
ではなぜそこまで他国から移民が急増しているのでしょうか?
それはイギリスは様々な面で人気のある国だからです。
■イギリスが人気な理由
・社会保障が手厚い
一つ目の理由としてイギリスの社会保障が手厚いからです。
難民として受け入れられたとき、もちろん正式な手続きを踏んでですが、
「福祉手当」という金銭的な援助が得られます。
つまりイギリスに受け入れられさえすれば、ある程度のお金の保証をイギリスがしてくれる。
これは難民にとって非常にありがたいことです。
日本でも生活保護を多くの海外国籍の人が受けている事実がありますが、その比ではありません。
また「無料で医療施設を利用できる」「住居が与えられる」
ここまでまとめると
■イギリスへ移民するメリット ・住居が与えられる ・福祉手当としてお金がもらえる ・無料で病院も使える ↓ だからイギリスへ移民しよう |
生活の安定を求めるために多くの難民移民がイギリスへ訪れました。
そしてその保護をするために多くのお金が必要となるわけです。
つまり、イギリスは移民を受け入れれば受け入れただけ負担が増える。
そういう理由から6月24日イギリスは正式にEUを離脱しました。
■イギリスがEU離脱すると イギリスが移民・難民受け入れを拒否できる。 または移民数制限するには、EUを離脱しなければならない。 |
イギリスは移民・難民を受け入れたくない理由
上記で書いたように、移民難民の数が増えると、国としてかかる費用が膨大に膨れ上がる。
これ一つの理由です。
それ以外には、
「国民の税負担が増える。」
移民を受け入れ、先ほどのように「福祉手当」「住居」「医療費」などをあてがうとなると、
その費用はイギリス国民の税金から多くは賄われます。
イギリスはアラブの石油大国でもなければ、地下資源などが豊かなわけではないので、
そこまで多くの難民を受け入れるだけの体力がない。
このままEUに加盟し続けて難民が増えると、今の何倍ももしかしたらイギリス国民が払わなくてはならない税金が増えてしまう。
つまりイギリス国民を守るためのEU脱退。
とも考えられます。
「イギリス国民の仕事がなくなる」
次の理由としては、人口に比例して労働人口も増えます。
しかし、働き口がそこまで余っているわけではありません。
むしろ、働き口が無駄に余っているのは不健康な社会となります。
そうするとイギリス国民の失業割合が増え、そうなると、困窮してしまう国民もまた大勢になってしまう。
そこにもこのイギリスEU脱退の大きな理由があります。
「治安問題」
次に治安問題です。
これは一概に移民が増えたから治安が悪くなると直結はできませんが、
日本と同じ島国であるイギリス。
つまり日本ほどではないのですが、
文化が固定されています。
アメリカのような広大な土地があればまだいいかもしれませんが、
島国独特の文化が発展し、もちろん宗教も
そこに全く違う価値観を持った人口が6人に1人の割合で増えたら、それは混乱は必至。
ということになります。
ここまでのまとめ
■イギリスが難民を受け入れたくない理由 ・イギリス国民の負担が増える ・イギリス国民の失業率が上がる ・イギリスの治安が悪くなるかもしれない |
イギリスがEU離脱してからどうなる?
そしてイギリスがEUを離脱したらどうなるのか?
・ヨーロッパ市場の混乱
これはEUというくくりでマーケットを形成していたのに、
離脱してからその市場が使えなくなる(または縮小してしまう)
となると、イギリスはEU圏内での流通に対してデメリットが生じます。
わかりやすく言えば、
今までEU内でふつうに流通できた商品を
同様の条件で流通できなくなる。
EU圏内という大きなマーケットをイギリスは失うこととなるのです。
これは
EUだけではなく、全世界に大きな影響を与えることとなります。
なぜなら、世界の3大マーケットは
「アメリカ圏内」
「アジア圏内」
「そしてヨーロッパEU圏内」
この3つの大きな市場が均衡を保ってきたのに、
ここでイギリスがEU脱退をしてしまうとそのために
このマーケットバランスが崩れる恐れがあります。
これはもっとわかりやすく言えば、
EUを通じてイギリスへ貿易して売買していたものが
そのルートでの売買ができなくなる。
それは流通ルートを変えればいいんじゃないの?って思うかもしれませんが、
流通ルートの変更はコストの変動です。
コストが変動すると、流通先で販売される商品の値段が上がります。
ここまでのまとめ
■イギリスがEU脱退してからのマーケット ・EUのその他27か国での許認可が求められる。 ・自由にビジネス展開ができない。 ・イギリスの商品をEU圏内で売買するにはEU加盟国の認可が必要となる ・イギリスのマーケット縮小 ・物価の上昇 |
つまりは、イギリスはEUを脱退しても、しなくてもどのみちデメリットを回避することはできない状況だったわけです。
■外資系のロンドン店の撤退
今までEUというマーケットがあったから多くの外資系企業はロンドンに出店していました。
しかし、イギリスがEU脱退をしてしまうことによって
そこ(ロンドン)にとどまること=ロンドン圏内での売買ルートしか生かせられない
なぜなら、EU圏内での貿易は今後イギリスがEU脱退後には特別に認可を得なくてはならないから。
そうなると、ロンドンに構えていた企業はどうするでしょうか?
もちろん一目散に閉店をしたりはしませんが、
収支バランスをみて、お店をイギリス以外に(もっと言うならEU加盟国内に)移す可能性も大きいです。
イギリスのEU脱退の貨幣的なデメリット
次に貨幣です。
これはイギリスはEUに加盟しているときは「ユーロ」というEU共通通貨が使用できましたが、
きっと離脱後はポンドが主要な貨幣となると思います。
国内ではふつうに使えても、世界規模でみると、
おおくの国が使っている「ユーロ」の方が「ポンド」より価値が高い。
つまり安定がある。
安定がある通貨は価値が高まります。
しかし、安定がない国の通貨の価値は急落。
これは実に怖いことです。
つまりは、イギリスの経済破綻。
そんな危険性も秘めています。
6月24日現在
1英ポンド =139.222631 円という状況ですが、
これが段々と下がってきて
1英ポンド=120円程まで下落する危険性を秘めています。
そうなると、イギリスのポンドが世界で通用しなくなる。
これはより貿易でデメリットが生じます。
イギリスは
・市場の縮小
・ポンド価値の下落
というダブルパンチを食らうことになるのです。
イギリスのEU離脱で日本にはどんな影響があるの?
現代2016年の時点でイギリスに進出している日本企業の数は931社です。
EU圏内での日本企業の数は
第一位:ドイツ
第二位:イギリス
また日本がイギリスへの直接投資の額は1兆7000億円です。
つまりは、日本もまたEU圏内にて大きな市場を失う可能性が高まってきました。
イギリスEU離脱関連記事
昨日書いた記事の反響が大きかったので、関連記事をいくつか書かせていただきました、。
実際に日本にどのような影響を及ぼすのか?GDPの観点より。
ダウ急反落について。リーマンショックの再来となりうるのか?
今回のイギリスEU離脱の引き金となったEU法の決まりについて解説してあります。
世界は均衡が保たれている
マーケットなど、日本にいる僕らはイギリスなんて遠くの島国っていう感覚ですが、
イギリスのEU脱退によって、日本でも倒産してしまう企業も出るでしょう。
また失業してしまう人も増えるかもしれません。
世界は危うい均衡のうえに成り立っている。
この均衡は
・大災害
・戦争
・その他
ささいなことで崩壊する危険性を秘めています。
そうなると、他人事として取られていてはいけない。
バタフライエフェクトという言葉があります。
蝶のはばたきがはるか遠くの国で台風になるかもしれない。
そんな蝶のちっぽけなはばたきさえも、世界のどこかに影響を与える現象かもしれないという
世界はつながっている。
小さな変化は大きな変化を生み出す。
という言葉ですが、
まさにイギリスで起きた蝶のはばたきがどの国で何をもたらすのか、
これから注目していかなくてはなりません。
ライター:上條
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