実写版BLEACHはなぜ失敗したのか?
実写版BLEACHが封切りとなり、夏休みにも突入して
絶好の映画日和であり、これ以上ないという(基本的に映画がヒットしやすいタイミング)なのですが、
実写版BLEACH、大爆死。
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[順位] [販売数] [映画作品タイトル名]
*1 **4628 ジュラシック・ワールド/炎の…
*2 **4113 未来のミライ
*3 **1921 BLEACH
*4 ***752 ハン・ソロ/スター・ウォーズ…
*5 ***735 劇場版ポケットモンスター み…
*6 ***451 万引き家族
*7 ***335 それいけ!アンパンマン かが…
*8 ***309 雨に唄えば
*9 ***250 メリー・ポピンズ
10 ***192 空飛ぶタイヤ
[2018/07/20 09:52 更新][/aside]
[aside type=”normal”]最新デイリーランキング
[順位] [販売数] [映画作品タイトル名]
*1 **7741 怪盗グルーのミニオン大脱走
*2 **6322 トランスフォーマー/最後の騎…
*3 **3149 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤ…
*4 **3085 劇場版ポケットモンスター キ…
*5 **1680 君の膵臓をたべたい
*6 **1535 メアリと魔女の花
*7 **1405 ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
*8 **1357 カーズ/クロスロード
*9 **1070 銀魂
10 ***961 パイレーツ・オブ・カリビアン…
[2017/08/04 10:14 更新] [/aside]
映画は、初動から大体のその後の興行収益などが読めてしまうと言われています。
今回の実写版BLEACHは、キャストが発表され、プロモーションあたりから
なんか違和感を感じていました。
今回の記事では、成功している実写映画と
人々が実写映画にもとめているもの、
そして筆者かみじょーが実際に見てひどかった実写映画とその理由をまとめていきます。
実写映画の興行収益ランキング
・実写映画で興行50億円越えは8作品
1位.ROOKIES-卒業-
公開年:2009年
興行収入:85.5億円
2位.THE LAST MESSAGE 海猿
公開年:2010年
興行収入:80.4億円
3位.花より男子ファイナル
公開年:2008年
興行収入:77.5億円
4位.BRAVE HEARTS 海猿
公開年:2012年
興行収入:73.3億円
5位.LIMIT OF LOVE 海猿
公開年:2006年
興行収入:71.0億円
6位.テルマエ・ロマエ
公開年:2012年
興行収入:59.8億円
7位.るろうに剣心〜京都大火編〜
公開年:2014年
興行収入:52.2億円
8位.デスノート the Last name
公開年:2006年
興行収入:52.0億円
テルマエ・ロマエ、るろ剣、ルーキーズ、海猿など
成功している実写映画にはいくつかの共通点があります。
成功している実写映画の共通点
成功している実写映画の共通点ですが、
1.原作の世界観を壊していない
2.キャストが絶妙
3.主役キャストがそこまでクセ(好き嫌いが分かれない)
4.ストーリーをそこまで改変していない
5.原作のストーリーが超有名か、またストーリーが無名
1.原作の世界観を壊していない
まず、僕が一番大切だと思うのは、原作の世界観を壊していない
という点です。
これはテルマエ・ロマエにしても、るろ剣にしても
原作のあらすじを大きく脱していないという点があります。
これは実写失敗の代名詞とも言える「ドラゴンボールエボリューション」や「鋼の錬金術師」などは
そもそも、制作サイドは原作を何度読み返したのだろう?
というような原作を過度に無視した原作台無しなあらすじ脚本が
原作ファンから反感を買ってしまう。
ということが言えます。
オリジナル作品ではなくて、あくまでも実写映画なので
「原作ありき」
ということを無視してはいけません。
これは、実写版進撃の巨人を見たときも
「どうして、エレンのセリフの言い回しがあんなに粗野になるのか?」
と感じてしまいましたが、そういうところです。
2.キャストが絶妙
成功している実写映画のキャストは絶妙です。
ジョジョ実写が成功せず、銀魂実写が成功したのも、
ひとえに実写映画を作る上でのキャストというものを
そのときの人気俳優やAKB、ジャニーズなどを無為にキャスティングしていないところも大切ですし、
佐藤健など、好感度が高く、順応性が高い俳優に主役を任せる、
というのも成功の一因でしょう。
3.主役キャストがそこまでクセ(好き嫌いが分かれない)
主役キャストがあまりにも、他の作品の印象を持ち込んでしまったり、
実際の原作キャラとの乖離が激しいと
原作ファンは拒否感を感じてしまいます。
BLEACH実写版のPVで僕が一番違和感を感じたのは、ルキア役の方を見たときですかね。
ルキアというキャラは、
もっと品があり、もっと柔和な印象。
それがどこぞのB級戦隊モノのような女優がキャスティングされているので
これ、全然ルキアちゃうやん!!
てなるわけです。
4.ストーリーをそこまで改変していない
実写映画は、ストーリーで冒険をするべきではない。
僕はそう思います。
原作のストーリーを知った上で、展開も大方わかるけど
それでも新しいカタチでその作品を見たい、
と思える実写映画は成功しますが
原作のストーリー:作者
実写映画のストーリー:監督や脚本家
この原作者の意図を汲まないトンチンカンなストーリーに
観客はどうしても辟易してしまいます。
こういう展開、望んでないよ!!!????
という観客の視点を理解できない脚本家や監督が作るストーリーは、共感できないご都合主義的な展開が多い。
それは、映画2時間の尺でもっと尺が長いアニメや漫画(1クールだと6時間弱)をコンパクトにしてしまうので
端折る部分はあってもいいと思うのですが、
原作にまったくないようなアレンジをつけられてしまうと
観客は唖然としてしまいます。
5.原作のストーリーが超有名か、またストーリーが無名
成功している実写映画の原作ストーリーの共通点は、
・みんながよく知っている
・作品名は知っているけどストーリーはあまり知られていない
このどちらかでしょう。
みんなが原作ストーリーを知っている場合は、
極力原作ストーリーに忠実に実写映画を作ったほうが成功しています。
これはルーキーズやるろ剣しかりですね。
また海猿やテルマエ・ロマエなどは、タイトルは知っているけど
内容はそこまで詳しくない、という人がほとんどでしょうが
そういった場合は、それこそ脚本で魅せることができると思います。
人々が実写映画にもとめているもの
人々が実写映画にもとめているものをまとめてみました。
・原作と同じ世界感がある
・キャストがかけ離れていると作品に集中できない
・演技力のないアイドルなどをキャスティングしないでほしい
・実写映画の監督から原作愛を感じることはほとんどない
・キャスト選びにもっと時間や予算をかけるべき
・途中で白けるような演出はやめてほしい
などなど
かみじょーが見てひどかった実写映画とその理由
筆者かみじょーが実際に見て、ひどかった実写映画とその理由です。
・鋼の錬金術師
まずはストーリーが壊滅的。
原作のどこかのストーリーをやればよかったのに、
ごちゃごちゃしすぎましたね。
そしてエド役が大根すぎて冷めました
最後まで見る気力がなくなった作品
CGもひどかった
唯一の救いはウェンリー役の本田翼がかわいかったこと
・魔女の宅急便
ナヅル – 新井浩文がひどかった
なんでもともとのアニメ映画はジブリでもっとほんわかしているはずなのに
彼はあんなにキレているの?
舞台が小豆島というのは百歩譲っていいとしても、ストーリーがなんか
起承転結よくわからないような感じで原作が台無しになっているなって思いました。
新井浩文の死んだような目が魔女の宅急便にはそぐわないなって思います。
・ルパン三世
全くルパン三世という作品だとは思えなかった感想。
やはり原作と空気感がちゃうなーって思いますね。
・進撃の巨人
あるみんのキャスティングがひどかった
ハンジさん役はよかったと思う
あとはエレン役の性格やセリフの言い回しが粗野すぎてひきました
実写版BLEACHのどこがいけなかったのか考えてみた
最後に話を実写版BLEACHに戻します。
実写版BLEACH、一言で言えば
プロモーションの出し方がよくなかった。
プロモーションを見て、続きがみたいなて思わせるのがプロモーション映像なのに
プロモーションになっていない。
これじゃ反対のデモーションじゃんて思う。
今夏の映画は「ミライの未来」と「ペンギン・ハイウェイ」はみたいなって思うのですが
実写映画って話題性は高いけど中身が伴わないものが多いなって思いました。
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