常識を疑うことから始めよう
素材モデルはラジオねこきっくの和田ショーヘイさん。ショウヘイではないそうです。
読書家と自負するくらい読書を社会人になってからよくするかみじょーです。
今回は、ひすいこたろうさん、石井しおりさんの共著であります
サンクチュアリ出版の「常識を疑うことから始めよう」を読みました。
基本的に僕が本を買う時は、ネットで最終的に買うとしても、まずは手にとってから決めたい派です。
興味のある内容であっても、肌に合う合わないはやはりある!
そう思います。
サンクチュアリ出版の本は基本的にワクワクします。
夢!挑戦!自由!
そんなテーマの元作られた本は実に読んでいて、勇気が湧きます。
あとは、読みやすさ。
文字ばかりで改行もなく、ぎっしり書いてある本は、ためになるかもしれませんが、
全部を読む気力がなかなか沸かないことが多いです。
・サクっと読める
・一回読んでから読み返せる
・メモが取りやすい
そんな本が僕は好きです。
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常識って何なの?
”常識とは18歳までに培った偏見のコレクションである”
-アインシュタイン-
この著書は、過去の偉人の名言を織り交ぜながら、
いかに常識に囚われている自分をその常識!常識!常識は守るべきものっていう良心や固定概念をもっかい見直そうぜ!
というテーマの下、どうしたら、新しい視点を発想を、そう逆転の発想を身につけられるかが書かれてます。
常識とは18歳までに自分が経験した少ない出来事が合わさってできた偏見!
そうですね。例えば恋愛にしても18歳までに辛い失恋体験ばかりだと、
恋愛ってこんなもん!自分てこんなもん!というレッテルを自らに貼ってしまいがちなんです。
確かに恋愛しました。
フラレました。
浮気されました。
っていっても、それってたかだた数回の経験でしかない。
なら、もっと回数重ねていけば、その経験則に当てはまらない成功や、大失敗とも出くわすことがあるでしょう。
そう、少ない経験をすべてにしてしまい、悲観したり自己否定するのはもったいない!
それは就活で30社受けて失敗した!
だから僕には就職する能力がないんだ!と思い込んで諦めてしまうのとも同様です。
日本にも何万とある企業のうち、数社、数十社が自分を受け入れてくれなくても、
それは全体の0.0005%にすぎないかもしれない。
当然すべての企業を受けるほど物理的に時間はないかもしれませんが、
もっと数をこなすと意外にうまく就職ができるかもしれない。
数少ない経験則で、人生すべて、自分全てがどうだと否定してはもったいないですね。
だからこそ疑ってみよう
”嫌な感情がでてきたら、それは自分の思い込みや価値観に気づくチャンスです。”
-著者-
しかし、人間てその思い込みや常識に縛られていることに気がつくのも難しかったり、
また定期的に自分が抱いている「常識」の整合性や妥当性をメンテナンスすることって皆無だと思います。
それは人間は過去の経験則に基いて、未来予測を立てたり、習慣を築くのは、まさしくその常識によってだからです。
毎日通勤しているルートも、毎日立ち寄ってしまうお店も
彼女と喧嘩してしまった時の仲直りの方法も、
ベストではなく、ベターに今までうまくいったモノを採用してしまいます。
もしかしたら、通勤ルートも知らないだけで、もっと早い道があるかもしれない。
時間はかかるかもしれないけど、もっときれいな景色が見えるルートがあるかもしれない。
行ったことない路地を曲がってみたら、すごく美味しいレストランがあるかもしれない。
その「もしも…」というあるかないかわからない可能性を議論するよりも、
今まで経験してきたものを採用してしまう。
その方が深く考えずに済みますし、失敗する可能性も低い。
今までうまくいってきたから!
これが「常識」というやつを疑う一つのトリガーとなるのかもしれません。
同様の理由から、独立や退社、天職をしよう!と心に浮かんでもすぐに採用できないということがあります。
今の会社に不満だらけだけど、でも無難に長く勤続してきたら、まぁこれからもここでいいか!
この考えが知らず知らずと自分の選択肢を狭めてしまっているのです。
ルール通りにやんなくていい
”問題が解決できないのは、きみがルール通りにプレーしているからだ”
-ポール・アーデン-
そもそもルールとは何なのか?僕の中にもたくさんの下らない些細なルールが存在します。
例えば、
・家に帰ってから、身につけているものを置く順番。
・電気を消す順番。
・会議中のメモを取るルール
・物事がうまく進行していない時の対処ルール
・お腹が空いた時用の非常食の保管場所
・ブログを書く時の書き方のルール
などなど
自分で創りだしたルールに沿って、自分がそれが正しいと思い込んで縛られてしまう。
本当はそのルールは絶対じゃないし、守らなくてはいけない義務もあるわけじゃないのに、
それに従ってしまいます。
この理由もさっきと同様で、それに慣れているから。習慣だから。いつもと同じ方法だと無難に進むから。です。
この無難に進むからそこに疑問を挟まずに、惰性で従ってしまう体質がいけません。
突き詰めてもっと良い方法を常に見つけるにはどうしたらいいでしょうか?
それはそのルールが一時的なもの、つまりはルールではなく「ルール(かり)」だと考えることだと思いました。
うまくいかないのは、そのルール(かり)が最適ではないからです。
もっと別の方法がもしかしたらあるかもしれない。という可能性に目を向けなくてはならないのです。
収入増についても同様のことが言えます。
・いつものサラリーは定額。満足ではないし、ちょっと低ない気もするし、毎月変わらない定額だけど、
生きてくには十分だから文句言わずにただ毎月支給されるサラリーだけを当てにしてしまう。
これ!
もしかしたらサイドビジネスでもっと稼げるかもしれない。
もしかしたら使ってないスニーカーが思いの外高く売れるかもしれない。
もしかしたら、今の会社をやめて、別のところなら、もっと高く評価してくれるかもしれない。
このもしかしたら!に飛び込む勇気を持つには、この著書「常識を疑うことから始めよう」のタイトルのように、
まずは、疑わなくてはいけません。絶対だと思っていた常識に対して。
疑ってみた
・今のサラリーは妥当なのか?
・起床時間は妥当なのか?
・今のアパートで十分か?
・使っているPCはこれでいいのか?
・今まで築いてきた人間関係は良好か?
・保険料を毎月27,000円くらい払っているけど妥当なの?
などなど
どれもよくよく考えなおしてみると「YES」ではありませんでした。
起床時間を見直すことで、もっと時間を有効利用できます。
もしも、毎日渋滞や満員電車に巻き込まれているなら、1時間起きて1時間早く出発すれば回避できるかもしれない。
アパートも契約やら立ち退く時の準備やらの手間がかかって面倒くさいけど、もしかしたらもっと利便性の高い場所があったり、前々からロフトがある部屋に憧れてますが、そういう部屋があるかもしれない。
ちょうど知人の不動産屋さんに聞いてみたら、
「今の家賃より安くて、更に2LDKの間取りでいい部屋があるよ!」
との返事が返ってきました。
今の間取りは1Kなので、2部屋も多くついて今より安い物件が存在することに驚きました。
さすが田舎(長野県)です。
空いてる部屋は調べれば意外に沢山あったりします。
それを知らずに今のままでいいや!面倒だから引っ越さなくていいや!てなってしまうと、
結局損をして数年生活をしていることとなるわけです。
正解はいくつもある
こちらの本を読んでいると、合間合間に、クイズのような問題が出てきます。
頭が固いとなかなか解けないような問題ですが、
よくよく読み進めていくと、
「正解は一つではない」
「見方を変えるとすんなりうまくいく方法がすぐ近くにある」
ということを教えられました。
シンプルな問題だとしっくりきますが、
複雑に入り組んだ現実社会で出くわす諸問題だと、なかなか視点を変えたり、発想を変える余裕がうまれない。
生まれないから、結局従来のルールや習慣を信じてしまう。
これが危険!これがもったいない!
忙しくても、複雑でも、面倒くさくても
自分の人生を左右することであれば、ちゃんと向き合わなくてはならない。
そこに目をつぶって、ルールを盲信すれば結局損をしていることにも気が付かないで人生を続け無くてはならない。
常に考える
“常に考える”
「常に考える」ということはどういうことなのか、考えてみました。
↓
常識を疑わないのは、考えないから。
↓
考えないのは、面倒くさいから。もう既に出来上がった習慣があるから。
↓
じゃあその習慣は絶対に正しいのか?
↓
答えは”NO!”
↓
正しくないなら、どうしたらいいか?
↓
常に疑う、考える。
常識を疑え!
よく聞く言葉ですが、ではどれだけ常識を疑ってきたか?自問自答してみても
案の定、僕もそれは当たり前だ!と思い込んだことに疑う余地は与えてきてませんでした。
無防備に、無警戒に、怠惰に常識に従ってきていたのです。
これはよくよく考えると怖いことですね。
歳を重ねるほどに疑えなくなるという嘘
歳を重ねればそれだけ経験(従ってきた習慣の長さ)が増えていきます。
増えていくと更に思考は停止気味になり、考えることをしなくなったり、
新しいものへ挑戦、または活用をしなくなってしまいます。
しかし、それは歳を重ねたからではなく、それ以前に自分が常識としてきたものを疑うことを放棄してきたことが
その原因としてあるのです。
ということは、何歳でも、仮に80歳でも今まで放棄してきたもったいない自分に気がつけば、そこから一旦リセットして
やり直すことも可能!
そういう意味で今回の「常識を疑うことから始めよう」はその疑うことのトリガーとなってくれました。
まとめ
多くの人が似たような常識という砂の城を築いている中で、
その常識って正しいのって声高々に宣言することは非難される可能性も秘めてます。
しかし、アインシュタインにモーツアルト、バッハ、ピカソ、レオナルド・ダ・ビンチにスティーブ・ジョブズ
過去の偉人達はそういった常識をちゃんと疑い、考えるのをやめず、革新的な方法を見出してきたから、
生前は非難も沢山受けたでしょうが、最終的に歴史に名を残す偉業を成し遂げました。
現在もちょっと大多数の道から外れると
やれ世間体が!とか
やれ非常識が!とか
罵倒されることも多々あると思いますが、
結局のところ、多くが盲信してやまない常識という怠惰が生み出した時代遅れの亡霊から切り離した人間がチャンスを掴みます。
一旦疑うことができる人間は、そこから自分が築いてきた改善の余地が沢山ある人生を、もう一回解体して
再構築できる!
もちろんリスクは伴うかもしれないけど、
疑わずに何となく、無難に、熱くなれない飼いならされた人生を消費するよりは価値がある。
そんなことを本を読みながら感じました。
感じて終わりでは意味がありません。
疑おう!
見つけよう!
そして、ちゃんと生きよう!
サンクチュアリ出版さん、ありがとうございました。
writer:かみじょー
今回読んだ本、オススメです。
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