ダウ急反落したらどうなるの?
6月24日イギリスがEU離脱しました。
キャメロン大統領は辞任をし、これが3大マーケットであるEU圏内の混乱、または不安を増大させ金融恐慌と発展しないかと心配しています。
さて、今回はイギリスのEU離脱⇒ダウ急反落についてわかりやすく解説していきます。
■6月24日の米市場ダウ急反落
6月24日:米株式市場でダウ工業株30種平均は急反落
前日比610ドル32セント(3.4%)安の1万7400ドル75セント
原因としては、イギリスのEU離脱からちょっと世界的に市場が荒れるのではと思った投資家が運用リスクを避けて、米株式を売る傾向となった。
それは、結局、ダウ下落すればするほど持っている株の価値も下がるので、
損切りをしなくてはならなかったのです。
株をやらないとわかりませんが、
株価が低い時に買い、
高くなればその差額から利益が生じます。
しかし、自分が買った株値よりも急降下してしまう兆しがある場合、
それをどこかで手放さないと自身の資本=株の価値=換金した時の価格が下がってしまいます。
おおくの投資家が売りに出すことによりダウ下落を加速させてしまう一因にもなっているのです。
ここまでまとめ
■イギリスEU離脱とダウ急反落の理由 ・ダウとは有名株銘柄30社からわかる株価指数(高ければ好景気とは限らないが安くなるのはやばい) ・金融恐慌を恐れ多くの投資家が米株を売りに出したから |
そもそもダウって何?
ダウって何だろう?
まずはそこから押さえていきたいと思います。
ダウとは、ニューヨーク証券取引所に上場する国際的な優良銘柄30社で構成される、国際標準とも言える株価指数。
わかりやすくかみ砕いていくと、アメリカはニューヨークにて取引されている有名株30社の平均から見る株価指数。
株価とは、その企業の価値です。
景気が悪くなったり、世界的不安にその国や地域が遭うとダウの価値は下がります。
ダウでわかる株価指数は、一つの世界の状況を知りえる指針となりえるものです。
そのダウがイギリスEU離脱の件で、急降下しました。
■ダウとは ダウとはニューヨーク証券株式市場の優良銘柄30社から判定する株価指数 景気のパロメータ |
リーマンショックの時はダウどうだったの?
2008年のリーマンショック。その引き金はアメリカでした。
当時のダウについては、
・2008年9月29日:アメリカ合衆国下院が緊急経済安定化法案を一旦否決
ニューヨーク証券取引市場のダウ平均株価は史上最大の777ドルの暴落を記録した。
金融危機はヨーロッパを中心に各国に連鎖的に広がり、
・10月6日から10日まではまさに暗黒の一週間:株価の暴落
当時もリーマンショックが引き金となり世界規模の恐慌への発展が危惧されました。
・日本への影響
日本:日経平均株価が暴落
日本:生命保険会社の大和生命保険が破綻
では今回のEU離脱からのダウ急反落はどういう状況なのでしょうか?
■リーマンショック時2008年 ダウ平均株価市場最大の777ドルの大急落 日本も大和生命破たんのきっかけになる |
ドル高はヨーロッパにとって
そして、国の安心はその国で流通している貨幣の安心でもあります。
アメリカ:ドル
EU:ユーロ
イギリス:これからはポンドメイン
となります。
投資家としてみれば、
「ちょっとユーロもポンドも価値下がりそうだから、ドルに換金しようぜ!」
となります。
その傾向のことを、「ドル高」といい、ドルの価値を高めるとともに、ドルが最も流通しているアメリカの市場価値を高めることにつながります。
■ドル高になるとヨーロッパが困ること
ドル高が進むとアメリカとしては基本的にうれしいことが多いです。
景気もよくなるし、信頼という面で挽回ができる。
しかし、市場は「EU圏内」「アジア圏内」「アメリカ市場」の三すくみとなっているので、
一方が調子よいと他方はその追い風には乗れず、ますます景気が悪くなってしまいます。
となると、アメリカ以外の株価を上げることももちろん必要となり、
6月24日の動きとしては極力利率の良い=利益が上がりやすい銘柄にしよう。
建機のキャタピラーや航空機のボーイングなど海外事業の比率が高い銘柄への売りも加速しました。
■6月24日のダウ最終結果
下げ幅は654ドルでとどまりました。
リーマンショック時:下げ幅:777ドル
イギリスEU離脱時:下げ幅:654ドル
投資家と恐怖指数
株式の投資や売却をする投資家が指針とするものはいくつかあります。
今回の「ダウ」は最もポピュラーな指針です。
それ以外に「恐怖指数」という変動制指数も指針の一つであり、
日経VI:40.71:▲17.22%:+5.98
[06/24]
VSTOXX欧州恐怖指数:35.43:10.52%:3.37
[04:35]
VIX恐怖指数:25.76:▲49.33%:+8.51
[05:14]
日経平均株価日経平均:14,952.02:▼7.92%:-1286.33
[06/24]
ユーロSTOXX50欧州:2,776.09:▼8.62%:-261.77
[00:50]
S&P500NYダウ:2,037.41:▼3.59%:-75.91
[05:59]
この☝数値だとちょっとわかりずらいので補足していくと、
VIX恐怖指数とは社会的な不安を投資家が感じる指数を数値化されています。
▲はその恐怖指数が上昇していることを現し、
「▲49.33%」っていうのは限りなくやばいなと投資家が感じているということがわかります。
平均株価は7.92%下がり、
平均株価の急落=恐怖指数の上昇ともいえるでしょう。
ここまでまとめ
■ダウ急反落と恐怖指数 ・6月24日のダウは最大下げ幅654ドル ・投資家の恐怖を指数としているVIX恐怖指数は+49.33%アップ ・ダウという株価の価値が下がり、投資家の恐怖は高まった。 |
ダウ急反落と金融恐慌まとめ
僕は投資家でも何でもないので、素人的な見解ですが、
実際に大切なのは、
ダウ?恐怖指数?
日常生活で自分の口座とクレカだけを使っている生活ではほぼ無用の言葉たちですが、
一つの契機としてこういう状況になった時に、
あれ?これってどういうことなんだろう?って調べてみることも大切だと思いました。
上記に記載した内容には間違いがあるかもしれませんが、
実際に株の変動という世界的な金融恐慌が到来するシグナルの黄色信号が点滅しているのは間違いありません。
備えを!
ライター:上條
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